■ 「焼却炉」11月下旬稼働へ 環境省、飯舘の除染廃棄物など
福島民友 2015年11月13日
環境省が飯舘村蕨平(わらびだいら)地区に建設を進める木や草など可燃性の除染廃棄物や家屋解体で出た廃材などを燃やし、体積を減らす仮設焼却炉が今月下旬に稼働する見通しとなった。同省が12日に福島市の村役場飯野出張所で開かれた会合で明らかにした。
2基整備される仮設焼却炉のうち、先に完成した1基を最初に試験的に稼働する。来年春から本格稼働する計画で、2基で1日当たり計240トンの処 理が可能。当面3年間、村内14万トンと村外7万トンの計21万トンを処理する。焼却により体積を7分の1~10分の1まで減らすことができる。
仮設焼却炉は村内の廃棄物のほか、村民が避難している福島や南相馬、伊達、国見、川俣の5市町から出る稲わらなどの農林業系廃棄物や下水汚泥を受け入れる県内初の広域処理施設となる。
■ 焼却減容化施設下旬稼働 飯舘の蕨平、来春本格運用
福島民報 2015年11月13日
…放射性廃棄物を広域集約する減容化施設の供用開始は初めてとなる。原則3年間にわたり使用し、廃棄物の残量に応じて最大で2年間延長できる。焼却灰は放射 性物質濃度が1キロ当たり10万ベクレル以下の場合、富岡町の管理型処分場に移送する。10万ベクレル超は中間貯蔵施設に搬出する。
関連(本ブログ)
■福島県内の災害廃棄物の処理進捗、仮設焼却炉の設置状況、契約情報(平成27年10月2日現在) 2015年10月09日
・飯舘村<小宮地区(飯舘クリーンセンター)> 村内の片付けごみ 5t/日 神鋼環境ソリューション・神戸製鋼所JV
(稼働中 平成26年11月より)
・飯舘村<蕨平地区(減容化事業)> 村内の家屋解体ごみ等と除染廃棄物、及び村外5市町の下水汚泥・農林業系廃棄物 240t/日 HI環境エンジニアリング・日揮・熊谷組JV
(建設工事中) 42,000t ←11月下旬稼働