■ 日本企業=セニブラがパルプ生産停止=サマルコ鉱山の堤防決壊で
ニッケイ新聞 2015年11月12日
【既報関連】ミナス州マリアナ市のサマルコ社鉱山で5日に起きた鉱山廃水用ダムの堤防決壊事故の影響で、同州イパチンガ市に本社があるパルプ製造メーカー のセニブラが10日、7日からパルプの生産を中止し、代替案を検討中である事を公表したと11日付エスタード紙が報じた。
同社は1973年、日本の製紙メーカーや商社が設立した日伯紙パルプ資源開発会社(JBP)と伯国の 資源メーカーのリオ・ドッセ(現ヴァーレ)が共同出資して発足し、1977年にイパチンガ工場の操業を開始。民営化後のリオ・ドッセが2001年に競売に かけた持ち株をJBPが優先権を行使して買い取って、100%日本資本の会社となった。正式名称はセルローゼ・ニッポ・ブラジレイラ株式会社。
同社のパルプ生産量は120万トンで、伯国の生産量の6・5%、世界では4%を占める。日本にも、2012年にJBPとセニブラを連結子会社化した王子製紙中心にパルプを供給している。
セニブラが生産を停止したのは、サマルコ社鉱山の堤防決壊で、大量の泥や重金属を含んだ泥水がイパチンガ工場で使う水を取水するドッセ川に流入したため だ。生産再開の時期は不明確だが、ドッセ川流域に大量の雨が降って汚染状況が改善されれば、比較的短期間で再開される可能性があると見られている。…
王子製紙系列、、河川の汚染が長引くと影響でるか?!
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