東京都廃棄物審議会廃棄物部会（第3回）及び資源循環部会（第3回）の合同開催　

東京都廃棄物審議会廃棄物部会（第3回）及び資源循環部会（第3回）の合同開催
日時　　平成27年10月21日（水曜）
　　　　　午前10時00分から12時00分まで
場所　　東京都庁第二本庁舎　南側31階　特別会議室26
議題　　廃棄物処理計画の改定に関する中間まとめ骨子案について
　　　　　その他

※別紙　委員名簿（部会）
東京都廃棄物審議会委員名簿

廃棄物審議会（部会）を傍聴しました～
２つの部会の合同開催ということであったが、部会の４委員が欠席で、、３名の審議会委員がオブザーバー参加
今回は、廃棄物処理計画の改定に関する中間まとめ骨子案ということで、、
今後、もう一度、部会の合同開催を経て中間まとめ案となるのか、、

当日資料から抜粋
中間まとめ構成案、
第1章　資源利用の現状と都が直面している課題、
第2章　計画の基本的考え方
第3章　計画目標の設定（例としての記載あり）
   計画目標1．資源ロスに関する目標、
   計画目標2．循環利用量の向上とエコマテリアルの利用に関する目標、
   計画目標3．最終処分量の削減（2020年・2030年）についての目標、
   計画目標4．適正処理に関する目標、
   計画目標5．災害廃棄物対策に関する目標
第4章　主要な施策（それぞれに「基本認識」「検討の方向性・取り組み方針」あり
1．資源ロスの削減
　（１）食品ロスの削減
　（２）紙資源の削減
　（３）使い捨て型ライフスタイルの見直し
　（４）家庭ごみの全面有料化
２．エコマテリアルの利用、持続可能な調達の普及促進
　（１）建設工事におけるエコマテリアルの普及促進
　（２）中小企業を含む持続可能な調達の普及
３．廃棄物の３Rの更なる促進（高度化・効率化）
　（１）建設廃棄物の３Rと建築物の長寿命化
　（２）事業系廃棄物のリサイクルルートづくり ※
　（３）区市町村のリサイクルの取組
　（４）焼却灰のリサイクル取組
　（５）エネルギー・熱利用
　（６）リサイクル・廃棄物処理システムの最適化に向けた取組
４．廃棄物の適正処理
　（１）有害廃棄物の適正処理
　（２）一般廃棄物対策
　（３）産業廃棄物対策
５．健全で信頼される静脈ビジネスの発展
　（１）第三者評価制度の普及促進
　（２）スーパーエコタウン事業の促進
　（３）社員教育・研修機会の提供等
　（４）共同技術研究の実施
６．災害廃棄物対策

各委員からの意見など、気にかかること多し、、
なんとなく、、胸騒ぎがして傍聴したのだが、、、、
特に、事業系廃棄物のリサイクルルートづくりでは、、、
業界団体の委員から、『事業所からだされる「雑紙」「プラスチック」をRPF（固形燃料）とする仕組みづくり』の意見、、、

また、都は、審議会と並行して、、「持続可能な資源利用に関する提案・意見募集」を実施していたが、、、
その募集結果も資料となっていて、、、その提案の中でも、『「RPF化」に誘導し、安定的なリサイクルルートとして確立すること』などの意見が出されていた。事業系ごみの減量や資源化が進むのは喜ばしいことではあるが、、、、、RPFとして,民間施設で燃料として焼却されるとなれば、、、安全性など考えると、複雑な心境ではある。とりあえず、今のところ、意見は意見ではあるが、、、

「弁当ガラ」の行き着く先にこういうことがあったのかと、、、、それにしても「紙」を巻き添えにしてほしくない。「雑がみ」や「オフィスペーパー」は、、いまやりっぱな「古紙銘柄」としても設定されているというのに。RPFにするとしても、「紙」は紙資源にならない「汚れた紙」など限定にすべき、、、資源循環にも優先順位はある、、、国の「循環型社会形成推進基本法」でも優先順位は定められている。

23区の清掃工場では、事業系持込ごみとして年間90万トン以上が焼却されている。その焼却ごみのうち50万トン以上は紙ごみの可能性はある。ただし、清掃一組では,持込ごみ単独の性状調査などは実施していないのでその実態は不透明。しかし、事業系の持込ごみのみを受け入れている有明清掃工場の性状調査では紙類は56％ある。また、持込ごみ量が多い工場ほど紙類の比率は高くなるので、、、そういうことからも、事業系ごみの紙類比率は推測される。それらが資源化ルートに流れると、、、23区の清掃工場の焼却ごみも激減するのではあるが、、、それがRPF化では単純に喜べない、、、

リサイクルルートの確立も、廃プラスチック、紙類に関しても、現状の収集運搬の許可事業者側だけの意見ではなく、排出事業者、再生事業者団体などとの協議もし、可能な限り、よりよい資源循環となるような仕組みづくりを願う。また、食品ロスの削減も、まずはロスの削減はいいのだが、,,それでも現状の食品リサイクルの受け皿は都内では不足しているのではないか、、、スーパーエコタウン3次公募でアルフォが第二工場建設とはなったが、、受け皿無くして、結局は清掃工場で焼却されている。なにしろ燃やした方が15.5円/Kgと断然安い23区のごみ処理システム。

東京都環境局

開催情報審議会

第14回　東京都廃棄物審議会の開催について

廃棄物部会・資源循環部会

東京都廃棄物審議会廃棄物部会（第1回）・資源循環部会（第1回）の開催について

東京都廃棄物審議会廃棄物部会（第2回）・資源循環部会（第2回）の開催について

諮問・答申など廃棄物の処理及び清掃に関する法律第5条の5に基づく「東京都廃棄物処理計画」の策定について平成27年 6月10日諮問の趣旨（148 KB） pdf