住宅街の中にある市立図書館の駐車場に捨てられたごみやがれきの山=17日、茨城県常総市
時事通信社「進まぬがれき処理=2万トン超、不法投棄も−仮置き場追い付かず・茨城」より転載
災害廃棄物の処理計画
時事通信社「進まぬがれき処理=2万トン超、不法投棄も−仮置き場追い付かず・茨城」によると、『環境省は、大規模災害に備え事前に仮置き場や処理方法を決めるよう求めているが、計画を策定した自治体は昨年10月時点で、都道府県が21%、市町村が33%しかない。常総市に計画はなく、茨城県も来年3月に策定予定だった。』とのこと。こればかりは、備えあれば憂いなしとまではいかずとも、、先の東日本大震災での仙台市の迅速な対応は、かつての地震で(災害時の)処理計画をつくっていたからこそ。あの膨大な災害廃棄物処理を経験しても、そういう教訓も、明日は我が身と生かされていないのか、処理計画策定が2割、3割では、、、いつくるかわからない、
常総市の災害廃棄物
平成27年9月関東・東北豪雨で、常総市は甚大な被害、災害廃棄物は約2万4千トンで、常総市の年間廃棄物の1・3倍という。常総市の場合、堤防決壊の前に、避難指示をだしていない地域も複数あったようで、廃棄物どころか、人命最優先の行政対応が問われるのだろうが、、仮置き場を決めても満杯、、、追加で仮置き場の設置、、、それでもそのほかの空きスペースや民有地ががれきの山となっているようで、、、
どういう広報をしているのかはわからないが、、茨城県も、常総市も、ホームページだけをみていても、そういう情報はすぐには出てこない。数日前にあったお知らせも、すでにリンクが切れていたり、、あまりに対応が悪すぎる。お知らせというのは、知りたい人が苦労して手に入れるものでもなく、誰がみても、簡単にわかりやすくを心がけてもらわねば、、、仮置き場でない場所には、すぐに撤去して看板を立てるなり、、、さもなければ臨時の仮置き場にする手配など、、なんだか行政対応が後手後手だとどうすればいいのか混乱する。家が流され、または床上浸水、水害に遭って、命は助かって、結果的に、自力で早くかたづけたい人々の思いを踏みにじってしまう。 とはいえ、常総市だけでは、人手も足りない大混乱状態なのだろう、、、 そういうときのための「災害廃棄物の処理計画」近隣自治体との連携なのだろう、、、
各種災害協定
生活協同組合パルシステム、今週の注文チラシで、さっそく「避難所へ緊急物資支援」のお知らせとともに、「大雨水害緊急支援カンパ」の受付(注文用紙で受け付け)が始まっている。パルシステム茨城が茨城県常総市などと締結している災害協定に基づくものとか、、こういう地域の協定も重要なのだと、、また、誰もがボランティアで支援に行けるわけでもないので、せめてカンパだけでもしたいとおもうのでありがたい。パルシステムは、13生協、組合員総数189.8万人の大組織。私の加入しているパルシステム東京は約44万人の組合員。カンパもパルシステム東京だけでも、44万人X1口300円でも、1口1000円でも大変な金額になる。ちなみにこれまでの「カンパ活動報告一覧」がネット上ででていたのでいまさらながらにみてみると、やはり「2011年度東日本大震災関連カンパ」が最も多く、総額は1億5,996万7,306円となっていた。
仙台市は災害ごみの受入も
同じく、記録的豪雨に見舞われた宮城県の大和町は、災害ごみの焼却が間に合わずに施設がパンク寸前とあったが、さっそく仙台市は「 水害ごみ、仙台市受け入れ強力へ」という。こういう素早い対応はさすが仙台市。
時事通信社 2015年9月20日
鬼怒川の堤防決壊で市街地が浸水した茨城県常総市では、発生した大量のがれきやごみの処理に追われている。仮置き場の設置が追い付かず、住宅街に不 法投棄されるケースも。国は大規模災害時の廃棄物の処理計画を事前に立てるよう求めているが、策定済みなのは都道府県の約2割、市町村では約3割にすぎな い。
常総市中心部にある市立図書館の駐車場にごみが持ち込まれ始めたのは、決壊の2日後で、水が引き始めた12日。市指定の場所ではないが、その後も搬入は続 き、駐車場は高さ約2メートルのがれきやごみで埋め尽くされ、一時周辺の道路にあふれた。近所に住む宮下洋子さん(74)は「指定の置き場が遠いので、近 くの市有地に捨てたのでは。生ごみも多く臭いがひどい」と顔をしかめる。
県によると、浸水で発生した同市のごみは推計約2万4000トン。年間のごみ総量の約1.4倍にも上るが、倒壊した家屋などは含まれておらず、県の担当者は「量は数倍から10倍に膨らむ可能性があり、対策を急いでいる」と話す。今後は別の場所でごみを分別する作業も必要になる。
市や県などが設けた6カ所の仮置き場はすぐにいっぱいになり、新たに4カ所を開設。しかし、運び込まれる量に追い付かず、連日長蛇の車列ができている。市 の担当者は「仮置き場の条件に合うところがなかなか見つからない。民有地に捨てられている場所もあるようだ」と頭を抱える。
環境省は、大規模災害に備え事前に仮置き場や処理方法を決めるよう求めているが、計画を策定した自治体は昨年10月時点で、都道府県が21%、市町村が33%しかない。常総市に計画はなく、茨城県も来年3月に策定予定だった。
国は2018年までに都道府県で8割、市町村で6割まで引き上げることを目標にしている。同省は「大規模災害時に混乱するのは東日本大震災の教訓だ。事前に決めておかないと初動でつまずき、復旧を阻む原因になる」と指摘する。(2015/09/20-14:39)
全 国各地で火山の噴火、あちこちで頻発する地震、異常気象での大雨や竜巻、河川の氾濫、土砂崩れ、自然災害だけではなく、,,人災とも思える被害も増えてい る。地震の予知などあてにできない、首都直下型地震もいつくるかわからない。東京都は、都民に黄色い表紙の「東京防災」を配布している。全戸配布でどれく らいの費用がかかっているのかわからないが~都民は、「東京防災」を読んで役立てているのだろうか?
結構な厚さで、マンガでわかりやすくは書いてあるが、、、
防災グッズと言うことで、事前の防災、、最後は避難所での生活、そのあとは生活再建に踏み出すで締めくくってある。
東京都の災害廃棄物の処理計画、各区の処理計画、、、どうなっていることやら~
避難場所となる場所が、廃棄物の仮置き場などになるのだろうか、、、
平成27年9月1日更新
平成27年8月21日
東京都 総務局
東京都は、各家庭において、首都直下地震等の様々な災害に対する備えが万全となるよう、防災ブック「東京防災」を作成しましたので、下記のとおりお知らせいたします。
記
1 「東京防災」とは 東京の地域特性や都市構造、都民のライフスタイルなどを考慮し、災害に対する事前の備えや発災時の対処法など、今すぐ活用でき、いざというときにも役立つ情報を分かりやすくまとめた完全東京仕様の防災ブックです。
「東京防災」には、避難経路の確認や家族の情報を書き込める「東京防災オリジナル防災MAP」のほか、水や汚れから本を守るビニールカバーなどを同包しています。一家に一冊、コンパクトな黄色い箱に入れて、お届けします。
(1) 大震災シミュレーション(地震発生の瞬間から避難、復興までをシミュレート)
(2) 今やろう 防災アクション(今すぐできる災害の備え)
(3) そのほかの災害と対策(地震以外の東京に潜む様々な災害と対策の解説)
(4) もしもマニュアル(災害発生時に役立つ知恵や工夫をイラスト付きで解説)
(5) 知っておきたい災害知識(災害に関する知識のまとめ)
(6) 漫画 TOKYO“X”DAY(かわぐちかいじ氏オリジナル漫画)