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Channel: 東京23区のごみ問題を考える
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23区清掃一組、世田谷清掃工場(流動床ガス化溶融炉)の現状と今後の対応について

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<再稼働に向けた当面の対策>
(1)機器類の囲い込み(仮設) (2)同上箇所からの吸引ダクトの設置 (3)炉室内の洗浄、封じ込め作業
清掃一組「世田谷清掃工場の現状と今後の対応について」より転載


世田谷清掃工場、、、平成27年2月から炉停止したまま、、、
ダイオキシン漏れと思われる場所を補修して、稼働させて、ダイオキシン再測定してを繰り返し、、、
しかし、ダイオキシン類作業環境測定の結果は管理区域Ⅱ、Ⅲから改善せず
やっぱりな~というのが率直な感想、

もう、半年以上も引きずって、、、
これまでの対応、補修ではだめで、、当面の対策で再稼働可能なのかも疑問、、
機器類の囲い込みなどして大丈夫なのだろうか、素人ながらに心配だ、
(新日鉄シャフト炉「エコクリーン松江」では、炉の周りに取り付けた保温材が炉損傷の原因だった)、
抜本対策ではなく、再稼働させるための当面の改善措置というか、、、

そこまでしても、再稼働は必要なのか、ここまでケチのついた欠陥炉だと、更に何か引き起こしそう、
各メーカーのガス化溶融炉、全国各地で、事故やトラブルは相次いでいる。
世田谷区からすれば、、、世田谷清掃工場が停止していることで、他清掃工場まで運ぶ運搬費の増額は切実な問題だろうが~

このダイオキシン漏れは、流動床のガス化溶融炉特有のものなのか、それとも川崎重工特有のものなのか、
ダイオキシン類基準値超過の「高島市環境センター」のガス化溶融炉も川崎重工。
高島市、直営で運転した5年間に一度も定期点検せず、作業環境はダイオキシン類レベルⅢで防護服なしで作業をしていたという、、、
ダイオキシン類は相当漏れていたのだろうが、、、

世田谷清掃工場は、23区唯一のガス化溶融炉、そして職員直営工場である、
職員のダイオキシン類のばく露を防止するため、作業環境が悪くなると、炉停止して改善に向けての対応、
それは、清掃工場の管理体制としては、最善策なのだろう、、、
昨日ふと考えたのは、これが運転委託の工場であれば果たして、、同様に炉停止するのだろうか、
民間企業であれば、指定の保護具をつけての作業になるのだろう、、いろいろ考えてしまった、、
いまさらながらに、なぜ、ガス化溶融炉など導入したのかと、、、、、、

東日本大震災の、地震、津波、原発事故による膨大な災害廃棄物、、
次々設置された仮設焼却炉をみながら、、(キルン炉というのもはじめて写真を見た)、
建屋の中に鎮座する23区の清掃工場しか知らなかったので、,,
むき出しの炉本体や設備をみながら、、これだとダイオキシン漏れは不問だな、と、、、、、
室内作業環境など全く関係ない世界と、、多少は漏れても広く大気に拡散させる
そもそも、焼却炉プラントは、そういう設計なのだとおもってしまった、、、、、

しかし、世田谷清掃工場、ダイオキシン漏れだけではなく、とかく故障やトラブルの多い工場
こう問題のあるガス化溶融炉は、そうそうにメーカーに返却してほしいものだが、、
瑕疵期間は過ぎていても、補修費のみならず、操業停止期間の補償、損害賠償ものだ、
この状況で休止扱いなどすると、循環型社会形成推進交付金の返還を迫られるのだろうか、、
とりあえず~

東京二十三区清掃一部事務組合 更新日:2015年9月18日

世田谷清掃工場の現状と今後の対応について

世田谷清掃工場では、平成27年2月12日からダイオキシン類作業環境測定の結果が第3管理区域になったことを受け、作業環境の回復に取り組んでいます。つきましては、再稼働に向けた対策と今後の対応についてお知らせいたします。
詳細は以下のリンクを参照してください。

平成27年9月18日 世田谷清掃工場の現状と今後の対応について(PDF:567KB)
(抜粋)
3 今後の対応について
 早期再稼働の必要性が高いことから、再稼働に向けた当面の対策工事を1号炉について重点的に行い、9月下旬に完了させる予定です。その後、試験稼働を行い、作業環境の回復を確認後 、本稼働していく予定です。 2号炉についても 追って再稼働 していく 予定です。
 対策の効果が確認できれば2(1)機器類の囲い込みを本設化しますが、工事等に一定の時間を要することから、定期点検補修期間(平成28年1月~3月) に実施する予定です。
 なお、恒久的な安定稼働に向け、抜本的対策を検討する組織を新たに設置し、検討を進めます

これまでの経過

平成27年3月11日世田谷清掃工場の今後の対応について(PDF:195KB)
平成27年2月13日世田谷清掃工場の作業環境測定結果について(PDF:224KB)
平成26年12月25日世田谷清掃工場の再稼働について(PDF:130KB)
平成26年12月11日世田谷清掃工場焼却炉停止に伴う大気環境測定結果について(PDF:73KB)
平成26年11月20日世田谷清掃工場焼却炉の停止について(PDF:168KB)

☆上記のこれまでの経過の他にも、2011年6月にもダイオキシン類の作業環境管理区域Ⅲということで炉停止している。
関連(本ブログ)
■23区 世田谷清掃工場焼却炉の停止原因と今後の対応について(2011年07月06日)
■23区 「世田谷清掃工場焼却炉の停止について」清掃一組(2011年06月13日)
■23区 世田谷清掃工場の操業停止について/世田谷区(2011年06月11日)


世田谷清掃工場概要
所在地 : 東京都世田谷区大蔵一丁目1番1号
工期 着工 : 平成16年7月
    しゅん工 : 平成20年3月
敷地面積 : 約30,000平方メートル
建設費 : 166億8千5百万円
ごみ焼却炉 
炉型式 : 連続運転式ガス化溶融炉(流動床式) ← 川崎重工
設計最高発熱量 : 12,100KJ/kg
規模(炉基数) : 300トン/日(150トン×2)
焼却能力 : 300トン/日
灰溶融炉 ← 平成26年度末で休止
炉型式 : プラズマ式(電気式)
規模 : (炉基数) 120トン/日(60トン×2)
余熱利用 発電出力 : 6,750kW
             給熱 : 蒸気 世田谷美術館

 

 

 


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