■「前橋の産廃業者が処理」 汚染木くず不法投棄 滋賀県が明らかに
東京新聞-2015年9月18日
滋賀県高島市の河川敷に二〇一三年、東京電力福島第1原発事故で放出された放射性セシウムに汚染された木くず が不法投棄された問題で、県は十六日、撤去された木くずを中間処理したのは、前橋市の産業廃棄物処理業者の施設だったと明らかにした。県は風評被害の恐れ があるとして自治体名を非公表としていた。
大津市の市民団体の男性が情報公開請求し、県情報公開審査会が今年八月、「自治体名を公表すべきだ」と答申したため十六日、県が男性に開示した。業者名や詳しい住所は明らかにしていない。
県によると、一三年十二月から十四年二月にかけて撤去された木くずは、前橋市内の施設で細かく破砕され中間処理された。処理後の木くずを引き取った別の業者の所在地は「北関東」としか明らかにしていない。
■放射線量は基準値以下 前橋市内の産廃処理施設 1年以上経過し測定
東京新聞 2015年9月18日
前橋市は十七日、滋賀県内で不法投棄された木くずを処理した市内の産廃処理施設内で今年四月、空間放射線量を測定したところ、除染が必要となる国の基準値を下回っていたと発表した。
市によると、この処理施設では一三年十二月から一四年二月にかけて木くずが順次持ち込まれ破砕処理されていた。測定は一年以上経過した後に実施したことになる。処理後は市外の業者に売却されたという。
市は今年四月までに、この中間処理業者を立ち入り調査したが、産廃処理法などの違反は確認されなかった。
滋賀県から市側に知らされたのは昨年十二月で、市の担当者は「持ち込まれた時点で知らされていれば、その時に線量を測ることもできたが、知る手だてがなかった」と話した。
■前橋で処理の汚染木くず、放射線量問題なし
産経ニュース-2015年9月18日
東京電力福島第1原発事故で放射性セシウムに汚染された木くずが滋賀県高島市の河川敷に不法投棄された事件で、前橋市は17日、東京のコンサルタン ト会社が平成25年末から昨年2月の間、河川敷から撤去した木くず約310立方メートルを同市内の産業廃棄物中間処理業者に持ち込み、処理されたと発表し た。
市は昨年12月5日に滋賀県からの情報提供を受けて同日と今年4月23、24日の計3回にわたり業者への立ち入り検査を実施。その結 果、廃棄物処理法や放射性物質汚染対処特措法などの違反はなく、4月24日に行った放射線量の測定でも、施設内で除染を必要とする値は検出されず、問題は なかったという。市は、「業者間で適正に処理されたと認識している」と話した。
処理された木くずは破砕処理後に市外の業者に売却されたが、風評被害につながるとして市は売却先を明らかにしなかった。
事件をめぐっては昨年12月、廃棄物処理法違反罪で東京のコンサルタント会社社長が大津地裁で有罪判決を受けた。判決によると、社長は25年3~4月、木くずを福島県内から持ち込み、滋賀県高島市の河川敷に許可なく捨てた。
福島原発事故で汚染された木くずを、、処理費用を受け取りながら不法投棄した事実は明らかな犯罪であるのだが、、、
その後の、滋賀県の対応が、、、あまりにも不信感を抱かせる結果となって、、、
「風評被害」という言葉ほどうさんくさいものはない、、、
風評被害を恐れて物事非公開にすると、逆に不信感で風評、詮索、憶測は拡大する
環境中の放射能、汚染廃棄物、食品、、、心配や不安は風評被害と切り捨てられる
最近では火山噴火による観光客減少も、風評被害が起きないようにと先回りする
放射性廃棄物も、放射線量の考え方も、専門家によっても大きく異なる、、、
ましてや、一般市民のとらえ方は千差万別,、
情報を隠さず公開することで、それをどう受け止めるかは一人ひとり違うのは仕方がない、、
それ故、情報隠しなどがあると、、、混乱するのも当然の成りゆき、
安全、安心も、情報がすべて公開された上で、それをどう受け止めるかはそれぞれ違いはある
なんでもかんでも安全、安心の強要、、考え方のコントロールはできない
■汚染木くずを不法投棄、コンサル社長に有罪判決 大津地裁
産経新聞 2014.12.2
滋賀県高島市の琵琶湖近くの河川敷に放射性物質に汚染された木くずが不法投棄された事件で、廃棄物処理法違反罪などに問われたコンサルタント会社 社長、田中良拓被告(42)=東京都中野区=の判決公判が2日、大津地裁で開かれた。赤坂宏一裁判官は懲役1年6月、保護観察付き執行猶予3年、罰金 100万円(求刑懲役2年、罰金100万円)を言い渡した。
赤坂裁判官は、判決理由で「放射性物質を各地に拡散させて利益を得ており、復興事業への不信を招いた」と指摘。その上で「反省の気持ちが弱い。保護観察下で社会貢献活動をさせ、被害回復に努めさせるべきだ」とした。
判決によると、田中被告は昨年3~4月、福島県内から東京電力福島第1原発事故で放射性物質に汚染された木くず約310立方メートルを持ち込み、別の業者に委託して高島市安曇川町の河川敷に捨てた。
検察側は公判で、田中被告が、放射性物質に汚染された木くずを処理すると福島県の製材業者に持ちかけ、東電から処理費用約4億円を受領しながら除染作業せ ず、約1億円の利益を上げたと批判。また、現在も関東や九州の自己所有の土地などに木くずを放置しているとも指摘していた。