■ 「小遣いがほしかった」…産廃調査をめぐり400万円収賄の奈良市課長補佐を起訴 奈良地検
産経ニュース 2015年9月15日
奈良地検は14日、産業廃棄物の掘削調査をめぐり、業者に便宜を図った見返りに現金を受け取ったとして収賄容疑で県警に逮捕された奈良市開発指導 課課長補佐、芝口建士郎容疑者(48)=同市三条本町=を収賄罪で、土木建築総合請負業「ケビイコウワ」社長、冨田広司容疑者(71)=同市三条栄町=を贈賄罪でそれぞれ起訴した。地検は認否を明らかにしていない。
起訴状などによると、芝口被告は同市が開発許可した土地の産業廃棄物の掘削調査で、「ケビイコウワ」の工法採用を促すなどして便宜を図った見返りとして5月8日、奈良市内の路上で冨田被告から現金400万円を受け取ったとしている。
捜査関係者によると、芝口被告は調べに対し、「小遣いになる金が欲しかった」という趣旨の供述をしているという。「ケビイコウワ」が受注した掘削調査費は約8千万円で、冨田被告がその5%に当たる400万円を「謝礼」に設定したとみられる。