■ 火災被害 最大11億円超 宮沢清掃センター 業者が全額負担
中日新聞 2015年7月17日
新川広域圏事務組合宮沢清掃センター(黒部市宮沢)で五月に火災が発生し、粗大ごみや不燃ごみの処理が停止し ている問題で、被害額が最大で十一億四千万円に上ることが分かった。十六日開いた同組合議会に、復旧費を盛り込んだ補正予算案が提出され可決。ごみ処理を 委託している企業が管理の不備を認めており、被害額を全額負担する。
復旧は最長で来年三月の見通し。被害額の内訳は、施設改修費が八億一千万円、停止中のごみ処理を富山市や射水市の施設に委託する費用が二億六千万円、両施設へのごみの運搬費が六千万円などを見込む。
火災は五月二十二日深夜に発生。出火原因は不明だが、処理を請け負う日本管財環境サービス(兵庫県西宮市)が、当日に一部のごみを処理せず帰って いたことが判明。このごみが何らかの火種で発火したとみられる。全部処理してからその日の業務を終えるルールになっており、同社は管理不十分が火災につな がったと認めている。
また、センターは夜間に電源を切っていたため、検知器が火災を検知したにもかかわらずポンプが動かず、スプリンクラーの水が出なかったことが分 かった。組合は、火災を検知したら自動で電源が入り、スプリンクラーが作動する工事費一千万円も補正予算に計上した。 (伊東浩一)
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火災被害 最大11億円超 宮沢清掃センター 業者が全額負担/富山
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