☆経済産業省「避難指示区域の概念図と各区域の人口及び世帯数(平成26年10月1日時点)」より転載
■楢葉町の避難指示解除 9月上旬に
NHK-2015年7月6日
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、福島県楢葉町に出されている避難指示を解除する時期について、政府は、当初目指していたお盆の時期からことし9月上旬まで遅らせる方針を固め、6日にも地元に伝えることにしています。原発事故に伴いすべての ...
(略)
楢葉町 解除されれば3例目に
原発事故に伴う避難指示の解除は、これまでに、田村市都路地区で去年4月に、川内村の一部で去年10月にそれぞれ行われていて、楢葉町で解除さ れれば3例目になる見通しです。先行した2つの自治体では、対象となる住民が合わせておよそ600人だったのに対し、楢葉町はおよそ7400人と最も大き な規模になります。これで避難指示が出ている地域に住むおよそ8万人のうち、1割の住民に対する避難指示が解除されることになります。
避難の長期化を避けるため、政府は帰還困難区域を除いたすべての地域の避難指示を再来年、平成29年3月までに解除する方針を先月打ち出していて、残る9つの市町村でも今後、検討が本格化する見通しです。
■ 第4部 精神的損害(26) 楢葉「延長」を評価 避難解除に疑問の声も
福島民報 2015年7月6日
…政府は居住制限、避難指示解除準備の両区域の精神的損害賠償を解除時期に関係なく平成30年3月まで支払い続ける方針を決めた。解除から1年後に賠 償が打ち切られる従来の基準が見直された。「この夏に避難指示が解除され、来年で賠償が終わる事態は避けられた」と長岡さんは胸をなで下ろす。ただ、「い ずれ賠償は切れてしまう。その時に、町は安定収入を得られる環境になっているか。考えだすと夜も眠れない。そもそも、避難の解除時期と賠償を関連付けるこ とがおかしい」と続けた。
ほぼ全域が避難指示解除準備区域に指定された楢葉町では、解除時期をめぐる動きが慌ただしさを増している。政府は近日中に町に時期を伝える見通しだ。しかし、町議会は政府に対し、当面は解除しないよう求める。
議会は、医療機関などの環境が整わず、町民が安心して帰還できる状況にないと説明する。福島第一原発のトラブルも後を絶たず、不安は尽きない。解除によって、住民が一斉に帰還するとは考えにくい。住民帰還に向けた準備宿泊が4月に始まったが、電気のともる家は少ない。…
■楢葉に帰っても 日常戻るのか 国、夏にも避難指示解除
東京新聞-2015/07/04
東京電力福島第一原発事故ですべての町民が避難を強いられている福島県楢葉町で、国は避難指示を今夏にも解除する方針を示している。理由は「生活できる環境は整った」という。だが、町の現状を見る限り、暮らしに欠かせない水や田畑の汚染、買い物や ...
避難指示区域の概念図 ※地図をクリックすると、大きなサイズでご覧になれます。