■カネミ油症で厚労省、患者の子供や孫への影響調査へ 福岡
産経ニュース-2015年6月23日
昭和30~40年代に西日本一帯で起きた食品公害・カネミ油症をめぐり、厚生労働省の全国油症治療研究班は、患者の子供や孫への影響を本格的に調査する方針を明らかにした。
研究班の古江増隆班長(九州大大学院教授)が、今月19日に福岡市で開いた患者団体との会合で表明した。これまでも子供にも症状が出たと訴える声は多く、患者団体が健康調査を要望していた。
調査は子供らの診断書を継続的に収集し、データを蓄積する方法を検討している。親の症状との関連性などが特定できれば、将来的に認定基準の見直しにつながる可能性もある。
ただ、家族に油症を隠している患者もいることから、調査への同意が得られないケースも予想される。
カネミ油症は、カネミ倉庫(北九州市)製造の食用米ぬか油にポリ塩化ビフェニール(PCB)やダイオキシン類が混入し、油を使った料理を食べた人々が全身の吹き出物や内臓疾患などの症状を訴えた。
■補償協定の議論手詰まり カネミ倉庫「新協定締結は困難」 3者協議で ...
西日本新聞-2015/06/20
カネミ油症患者の支援策を話し合う患者団体、国、原因企業カネミ倉庫(北九州市)による「3者協議」が20日、福岡市であった。患者側が補償充実のため要望していた新たな補償協定について、同社は「今以上の補償は難しく締結できない」と回答。国も「追加の ...
■カネミ油症患者の敗訴確定 最高裁決定
西日本新聞-2015/06/03
1960年代に西日本一帯で起きた食品公害、カネミ油症の患者と遺族計54人が、原因企業のカネミ倉庫に計2億7500万円の損害賠償を求めた訴訟で、最高裁は3日までに、原告の上告を退ける決定をした。原告敗訴が確定した。 =2015/06/03 西日本新聞= .