■ ごみ焼却2炉が相次ぎ緊急停止 仙台・松森工場
河北新報 2015年6月20日
20日午前2時半ごろ、仙台市泉区のごみ焼却施設「松森工場」で、三つある焼却炉のうち3号炉、1号炉が相次いで緊急停止した。市によると、3号炉のボイ ラーのトラブルが原因とみられる。定期検査中の2号炉を含め全3炉が運転を停止したが、ほかの焼却施設を活用するため、家庭ごみの処理に問題はないとい う。
最初に3号炉が自動停止し、ボイラー水位の急激な低下が確認された。給水設備が共通の1号炉も給水不足となり自動停止した。
通常54トンあるボイラーの水量が約4トン減っていた。市は3号炉ボイラーの金属製水管が経年劣化などで破損したとみて、炉の温度低下を待って詳しく調べる。
市は1号炉の再稼働を急ぐ方針。2号炉は29日ごろに検査を終え運転を再開する見込み。当面は、収集する家庭ごみを今泉(若林区)、葛岡(青葉区)の両工場に振り分けて処理する。
松森工場の余熱をプールなどに利用するスポパーク松森は通常営業している。
■仙台市ごみ処理工場の焼却炉のボイラー空だき状態で緊急停止
FNN 2015/06/20
20日未明、宮城・仙台市泉区松森にある、市のごみ処理工場で、焼却炉のボイラーが空だき状態となり、緊急停止した。今後、国に当時のくわしい状況を報告する方針。
20日午前2時半ごろ、泉区の「仙台市環境局松森工場」で火災警報機が作動して、焼却炉が緊急停止した。
消防車が出動したが、火災は確認されなかったという。
この影響で、もう1つの焼却炉も自動停止し、工場内の全ての焼却炉が運転を停止している。
松森工場では、焼却炉に設置された発電用のボイラーから、何らかの原因で水が漏れ、空だきのような状態になったとしている。
このトラブルで、けがをした人はいなかった。
仙台市では、ごみ処理に影響はないとしたうえで、今後、国に当時のくわしい状況を報告することにしている。
仙台市の松森工場といえば、2009年3月灰溶融炉の溶融スラブ流出火災、
2012年に廃止になって一段落と思っていたが、、、、、
今回は、焼却炉のボイラートラブル、水が抜けて空だきとなっている、
緊急停止できなかったらどうなっていたのだろう?
お風呂の空だきのような単純なことではないのだろうが、
23区の数多くある清掃工場
平成14年度から全ての工場の「故障情報」を取り寄せているが、
ボイラー関係のトラブルは実に多い、
コメントいただいて、そういえば、試運転時に触媒焼損事故を起こしていたのだ、、、
仙台市の「松森工場触媒損傷事故原因調査及び改善策報告書」はすでにリンクが切れている。
仙台市 松森工場概要
所在地 : 〒981-3111 仙台市泉区松森字城前135 地図
着工/竣工 : 平成12年12月/平成17年8月
敷地面積 : 33,924平方メートル
建物延床面積 : 45,414平方メートル
炉形式 : 全連続燃焼式ストーカ炉
プラントメーカー : 三菱重工業(株)
処理能力 : 600t/24h(200t/24h×3炉)
附帯設備等 : 自家発電設備(出力17,500kW), ろ過式集じん器(バグフィルター)、 触媒反応装置, 活性炭吹込装置
余熱利用 : 場内給湯・冷暖房・発電(売電) 電気・高温水供給(工場関連市民利用施設) 構内ロードヒーティング
建設費 : 用地費7,041,133千円、建築費等29,472,764千円、計 36,513,897千円
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