■再生トイレ紙 5月東京地区店頭価格、1年ぶり上昇
日本経済新聞-2015年6月13日
古紙を原料とした再生紙トイレットペーパーの店頭価格の下値が、前月に比べ10円(4%)上昇した。家庭紙メーカー各社が原燃料コストの上昇を理由に実施した値上げが浸透した。値上がりは2014年4月以来、約1年ぶりとなる。 卸業者で組織する東京紙商家庭 ...
■ 古紙持ち去り、再び増加 名古屋市「回収日の朝出して」
中日新聞 2015年6月14日
集団回収のために屋外に置かれた新聞紙や段ボールなどの古紙を、何者かに無断で持ち去られる被害が名古屋市内 で増えている。二〇一二年に罰則付きの条例が施行され、一時は大きく減少したが、一四年度に増加に転じた。市は六月、「持ち去り撲滅キャンペーン」と銘打 ち、パトロールを強化。「古紙は回収日当日の朝に出して」と呼び掛けている。
名古屋では、古紙の回収は子ども会や町内会などが担当。回収業者への売却益が、地域の各団体の活動資金となっている。市も再資源化はごみ減量につながるため、集団回収に取り組む団体に、古紙一キロにつき協力金三円を支払っている。
市ごみ減量部によると、古紙が無断で持ち去られたとの通報は一〇年度に二百三十一件、翌一一年度も百五十四件あった。
被害に歯止めをかけるため、市は一一年、過料五万円を科する罰則規定を盛り込んだ条例を制定。加えて、業界団体の協力で、持ち去られた古紙の搬出ルートの特定にも乗りだし、一三年度には二十一件にまで抑えた。
だが、一四年度は四十二件と再び増加の兆し。市の推計では、百二十六トンの古紙が持ち去られ、四十万円程度の被害になるとみられる。多くは、三重県内や関西地方に運ばれたというが、市の担当者は「理由はよく分からない」と語る。
キャンペーンでは、市職員や回収業者が持ち去り被害が発生した百カ所以上を重点パトロール。「被害のほとんどは深夜に発生している」として、市民には古紙の朝出し励行を求めていく。
(北村剛史)