■ニューヨーク近郊の原発 変圧器火災で自動停止
NHK-2015年5月10日
ニューヨーク近郊にある原子力発電所で9日午後、変圧器から火が出て運転中の原子炉が自動停止するトラブルがあり、アメリカのNRC=原子力規制委員会によりますと外部への影響はないということですが、運営する電力会社が出火の原因を調べています。
トラブルがあったのは、ニューヨーク中心部から北におよそ60キロほどのところにある「インディアンポイント原子力発電所」で9日午後(日本時間の10日午前)、敷地内に設置されている変圧器から火が出ました。
運営する電力会社によりますと火はすぐに消し止められ、けが人などは出ていないということですが、運転中だった2つの原子炉のうちの1つが手順に基づき自動停止したということです。
また、NRCによりますと火が出た変圧器は、放射性物質を取り扱う区域からは離れた場所にあり、原子炉の状態も安定しているということで、外部への影響はないということです。
アメリカのメディアは、目撃者の情報として、大きな爆発音があったと伝えていますが、出火の原因は明らかになっておらず、電力会社が調べています。
今回のトラブルについて、電力会社は事故の深刻さを示す4段階のうち最も低いレベルとNRCに報告したということです。
■ 米国:NY近郊の原発が火災で停止 安全上問題なしと発表
毎日新聞 2015年5月10日
米ニューヨーク市近郊のインディアンポイント原発は9日、機器から出火し原子炉が停止したとツイッターで明らかにした。状況は安定しており、安全上の問題はないとしている。
CBSテレビ電子版によると、同日に機器から出火し、スプリンクラーが消火した。原発周辺には黒煙が広がった。けが人は確認されていない。
原発を保有するエンタジー社の広報担当者はCBSに対し、火災は放射性物質を扱う区域外で発生し、避難措置は必要なかったと説明した。 同原発はニューヨーク市中心部マンハッタンの北約60キロに位置する。(共同)