■ 捨てられた種をネット販売 ごみ処理施設から津市職員
スポーツニッポン 2015年5月8日
津市は8日、同市のごみ処理施設に勤務する環境事業課の男性職員(54)が廃棄物として持ち込まれた植物の種1万2千袋を持ち帰り、ネットオークションで販売していたと発表した。同日付で戒告の懲戒処分とした。
市によると、ホウレンソウやブロッコリーなどの種子が種類ごとに袋詰めされた商品で、消費期限間近だった。100袋当たり約1500円で落札され、職員は約18万円の利益を不正に得ていた。種の定価は1袋200円程度だった。
職員は昨年4月に施設に配属され、同5~11月に3回にわたり持ち帰っていた。市の調査に「自宅で育てるためだった。余った分だけ販売した」と説明した。
ことし3月末に自社製品がネットで出品されているのに業者が気付き、明らかになった。職員は反省の意を示すため、オークションで得た利益に私費で約2万円を上乗せし、あしなが育英会に寄付したという。
■廃棄された種子袋を転売 津市職員処分
中日新聞-2015年5月9日
津市は8日、ごみ焼却施設に持ち込まれた野菜や草花の種子1万2千袋を持ち帰り、インターネットのオークションサイトで販売していたとして、環境部環境事業課の男性職員(54)を戒告の懲戒処分にした。計約18万円の収入があったという。
市によると、男性職員は同市の西部クリーンセンターで昨年5~11月、市内に営業所のある種子会社から廃棄物として持ち込まれた種子を自宅に持ち帰り、職 員の娘がオークションサイトで計58回にわたり売った。種子は使用期限が切れていたり、期限が迫ったりしていたため廃棄処分にしており、大量にサイトに出 回っていたことを不審に思った種子会社が実際に購入して職員を突き止め、発覚した。
市の調査に、職員は「最初は自宅で使ったり、近所に配ったりしようと思ったが、途中から販売できると思った」と説明。発覚後、会社に謝罪し、収入額を払おうとしたが「廃棄したので受け取る理由はない」と拒否されたため、同額をネットを通じて福祉団体に寄付したという。
市は、環境事業課の副主幹や当時の環境部長ら計五人も、口頭での厳重注意や注意とした。