☆東京電力「福島第一原子力発電所 H3エリアB2タンク基礎部のにじみ発見について」より転載
■ 福島原発:汚染水の廃液容器14%で漏れ ガス排出口から
毎日新聞 2015年5月5日
東京電力福島第1原発で、汚染水を処理した際に発生する放射性廃棄物を入れた専用容器について、点検したうち1割超の容器から放射性物質を含む廃液が漏れていたことが分かった。漏れを防ぐ見通しは立っておらず、放射性廃棄物の管理の難しさを改めて示す結果だ。
漏れが見つかった容器には、汚染水から放射性物質を取り除く多核種除去設備「ALPS」(アルプス)の処理後に出る汚泥や廃液を入れる。直径約 1.5メートル、高さ約1.9メートルの円筒形で、容量は約3トン。東電が、第1原発構内の容器1354基のうち105基を抜き取り調査したところ、15 基(約14%)で漏れやにじみが見つかった。
この容器については、4月上旬に点検中の東電社員が、容器の下の床面やふたに水がたまっているのを発見。容器上部にある内部のガスを抜く穴から廃液 が漏れていることが分かった。東電は、水素などのガスが廃液中にたまって容器内の容積が増し、ガス抜き用の穴から漏れたとみている。
漏れた廃液の放射性セシウム濃度は1リットル当たり最大約9000ベクレル、ベータ線を出す放射性物質は同390万ベクレルと、それぞれ高い濃度 だった。容器は第1原発敷地内にあるコンクリート製の施設で遮蔽(しゃへい)されており、東電の白井功原子力・立地本部長代理は「廃液が敷地外に漏れるこ とはない」と話す。
続きは~
東京電力 報道関係各位一斉メール 2015年
2015年5月1日
東京電力株式会社
本日(5月1日)午前9時30分頃、H3タンクエリアのB2タンクの基礎部に水溜まりがあることをパトロール中の協力企業作業員が発見しました。
当該水溜まりは当該タンクから漏えいした水と推定され、水溜まりの範囲については、約20㎝×約20㎝であり、堰外への漏えいはありません。
午前11時現在、当該水溜まり範囲の拡大はありません。
H3-B2タンクに貯蔵されている水は、RO濃縮水です。
当該水溜まりについては、拡大防止処置(土嚢および吸着マットの設置)を行っています。
今後、準備が整い次第、H3-B2タンクに貯蔵しているRO濃縮水を多核種除去設備に移送します。
なお、当該水溜まり箇所の70μm線量当量率測定結果は、以下の通りです。
・H3-B2タンク基礎部
(5cm距離※1) 70μm線量当量率(ベータ線) 70mSv/h
(5cm距離※1) 1cm線量当量率(ガンマ線) 0.06mSv/h
※1:高線量率箇所から5cm離れた位置
今後、当該タンクの監視強化を行います。
H3タンクエリアの位置については2015年4月13日に公表した資料pdf116ページをご覧下さい。
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/roadmap/images/l150413_19-j.pdf
福島第一原子力発電所におけるH3エリアB2タンク基礎部の水溜まり発見について(続報)
2015年5月3日
東京電力株式会社
H3エリアB2タンク基礎部の水溜まり発見についての続報です。
H3-B2タンクに貯蔵しているRO濃縮水については、5月1日午後2時3分から多核種除去設備へ移送しておりましたが、5月2日午後10時2分に同設備への移送が終了しました。
今後、準備が整い次第、仮設ポンプを使用して当該タンクの残水移送を行う予定です。
なお、水溜まりが確認された当該タンク基礎部付近については、監視カメラによる確認を行っておりますが、漏えい等は確認されておりません
関連(本ブログ)
■最大390万ベクレルを検出=ALPS容器のたまり水―福島第1・東電 (2015-04-03)