■EU、使い捨てレジ袋の規制案成立に向け前進
EICネット-2015年4月30日
欧州議会は、EUで一般的に使用されている使い捨てレジ袋の使用を削減する規則案を、議会とEU閣僚理事会が非公式に合意し、議会環境委員会が承認したと 発表した。案によると、加盟国は二つの政策、(1)EU市民一人当たりの軽量レジ袋の年間消費量を平均で、2019年までに90個以下、2025年までに 40個以下とするための措置をとるか、(2)2018年までに有料化するか、のうちいずれかを選択することになるという。規則案は2015年4月 27-30日の本会議で投票が行われる。
EUで使われるほとんどのレジ袋は厚さ50ミクロン未満の軽量の袋だがが、これは再利用が難しくすぐに廃棄物になり、環境、特に水域と水生生態系の 汚染の原因となっている。2010年に、EUでは一人当たり約198個の袋を使用したと推定されるが、その約90%がこうした軽量レジ袋で、現状のままで はレジ袋の消費はさらに増えるという。また、2010年にはEUで80億個を超えるレジ袋がゴミになったという試算もある。【欧州議会】