■ 2年ぶり実験再開=放射能漏れ施設-茨城・東海村
時事通信 2015年4月25日
2013年に放射能漏れ事故が起きた加速器実験施設「J-PARC」(茨城県東海村)で24日、約2年ぶりにハドロン実験施設の利用が再開された。初日は午前11時すぎから国内外の大学や研究機関のグループが実験を始めた。
J-PARCは高エネルギー加速器研究機構と日本原子力研究開発機構が運営。事故は13年5月23日、ハドロン実験施設で発生した。標的の金に陽子ビーム を当てる実験中、電磁石の誤作動でビームの出力が異常に上昇。放射性物質が飛び散って施設内にいた研究者ら34人が被ばくしたほか、放射性物質が排気設備 から外に漏れ出すなどした。
高エネ研などは再発防止のため、標的を入れる容器を気密化したり、フィルター付きの排気設備を設けたりした。県は3月に再開を了承。住民説明会を3回開き、今月20日付で国の登録機関による検査に合格した。(2015/04/24-12:19)