■ 手賀沼処理場の指定廃棄物 住民団体、撤去の訴え取り下げ
東京新聞 2015年4月25日
県の手賀沼終末処理場(我孫子市・印西市)の地元住民が、松戸、柏、流山の三市から同処理場に持ち込まれた放射性廃棄物を含むごみ焼却灰(指定廃棄物)の早期撤去を県に求めていた訴訟は二十四日、千葉地裁松戸支部で開かれた口頭弁論で、住民団体が訴訟を取り下げた。
三月に撤去が完了したためで、住民側は記者会見で「住民運動がなければ、県は三月末の保管期限を延長した可能性がある」と、訴訟の意義を強調した。
国が東電千葉火力発電所の敷地を処分場建設候補地に選んだことについて、住民団体事務局長の小林博三津さんは「どこが検討され、なぜそこがベストなのか、十分な説明がなければ、住民は反対すると思う」と述べた。
代理人の及川智志弁護士は「沿岸部では津波や液状化など安全面の問題があり、千葉市以外への説明も必要だ。説明がなければ、手賀沼と同じ住民の反対運動が起きる」と指摘した。 (飯田克志)
↧
【千葉】手賀沼処理場の指定廃棄物 住民団体、撤去の訴え取り下げ
↧