■和歌山市 懸案第2工場撤去へ18・4億
建通新聞-2015/04/03
和歌山市は、長年の懸案事項となっていた一般廃棄物処理施設・第2工場の解体撤去工事にようやく着手する。撤去工事費に18億4130万円を概算。早ければ7月にも工事を発注し、2018年度までの4カ年でダイオキシン対策も含めた施設撤去を行う。
この第2工場は、和歌山市の一廃計画などみると、1998年に休止となっている施設だと思うが、
ダイオキシン類特別措置法の制定で、排出基準に適合できない焼却炉は、全国各地で廃止や休止となった。
それはそれでよかったのだろうが、休止状態のまま、、、そのままの施設が全国各地にかなりの数あるのではないか。
煙突の倒壊のおそれや焼却炉等のダイオキシン類を気にしながら、、、
環境省の「廃棄物焼却施設の排ガス中のダイオキシン類濃度等について(平成25年度)」のなかでも、
休止の状況に触れているが、、、毎年、毎年、いろんな事情で休止や廃止は相次いでいる。
焼却炉だけでなく、灰溶融施設もかなりが休止になっている、、、
焼却炉等の建設時は、国からの交付金を当てにして建てる、
老朽化して焼却施設が使えなくなった場合、その同じ場所での建替えだと、旧施設の解体費用にも交付金が出るそうだ。
全く別の場所での建て替え工事となると、廃止するにも、解体費用は全て自前でやることになる。
そういう財政面からの休止状態という施設が多いのではないか、
休止といっても、おそらく再び稼働などできない状態での休止、、
以前、全国の焼却施設の休止数がどこかにでていたのだが、、
また、全国都市清掃会議でも、毎年の要望の中に「廃止した焼却施設の解体工事に係る財政支援について」も入れているようだが。
大きな事故が起きる前に、不必要な施設は、できる限り早急に安全に解体撤去してほしいものだ。
参考:平成25年度、一般廃棄物焼却施設の休止及び廃止の状況
平成25 年4 月1 日から平成26 年3 月31 日までの1 年間において、市町村の設置する一般廃
棄物焼却施設では46 炉が廃止された。平成25 年4 月1 日以降に休止し、平成26 年3 月31 日現
在でも休止中の炉は42 炉である。一方、平成26 年3 月31 日現在で、稼働中の炉は2,025 炉で
ある(別図-3参照)。
また、事業者の設置する一般廃棄物焼却施設では2 炉が廃止された。平成25 年4 月1 日以降
に休止し平成26 年3 月31 日現在でも休止中の炉は1 炉である。一方、平成26 年3 月31 日現在、
稼働中の炉は52 炉である(別図-4参照)。