■エコパーク爆発事故訴訟 姫路市、業者双方が控訴 大阪高裁に
神戸新聞-2015年3月6日
兵庫県姫路市のごみ焼却・再資源化施設「エコパークあぼし」(同市網干区網干浜)で2010年3月に起きた爆発事故で、同市は6日、神戸地裁姫路支部の判決を不服として大阪高裁に控訴した。相手側の施工業者「神崎組」(同市)も同日までに控訴した。
市は事故後、神崎組と事業全体の代表企業「新日鉄住金エンジニアリング」(東京都)に、負担した負傷者への和解金や追加工事費などを求めて提訴。神崎組も市側に損害賠償を求めて提訴した。
2月23日の判決は、市に「安全性確保の義務違反があった」とし、業者側損害金の8割に当たる約2億6867万円の支払いを命じ、神崎組にも約4020万円の支払いを命じた。新日鉄-への市の請求は棄却した。
ニュースではいつも、ごみ焼却施設の爆発事故とでるのだが、実際には、ごみ焼却施設建設現場の「(健康増進センター)温水プールのろ過施設で爆発」が起き、作業員10人が重軽傷を負った事故。ごみ焼却施設は、新日鉄のガス化溶融炉で、 2010年3月竣工、竣工(しゅんこう)式直前の事故であった。ガス化溶融炉自体は損傷はなく、1ヶ月後には「ガス警報器」などを設置の上、運転を再開している。
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