浦安市の新庁舎建設工事で、土中からコンデンサ2基発見
浦安市のホームページによると、 土中から不法投棄と思われるコンデンサ2基を発見、銘板からPCB含有絶縁油と確認。
周辺土壌からもPCBが基準値を超えて検出されたとのこと。
汚染土壌の無害化処理費は1億円超え?
また、東京新聞では、「汚染土壌は兵庫と富山の業者に運び、無害化するなどして処理される。汚染源とされるコンデンサー二基について、市は不法投棄されたとみているが、一億円を超えるとされる処理費は市の負担となる。」となっている。また、東京新聞では、「昨年7月末にコンデンサー発見、翌月の調査でPCB汚染確認」とのことで、浦安市の情報の公開の悪さも指摘している。
不法埋設、排出者の特定は?
銘板が読み取れる状態でも、排出者の特定はできずという。
1960年代中頃製のコンデンサー
が、そもそも工事現場は旧老人福祉センターということは、浦安市の施設
徹底的に調査したのだろうか、旧老人福祉センターがいつ頃建設されたのか、それ以前の土地所有者は?
全くの第三者が不法投棄?
PCBの製造・新規使用が禁止になり、廃棄物処理法で使用が終了したものは保管が義務づけられてからすでに40年
全国でPCB無害化処理が進んできているとはいえ、処理が終わっているのは約半分程度(PCB分解量で)なのだろうか、
それも、届け出のあるものに対してである。届け出がなければ処理のしようもないし、行方も分からない、
それらの届け出を行っていないと思われる事業者の掘り起こしもこれから、、、
トータルで、すでに不明になっている総数はどの程度なのか、
今でも、年間30~50件程度のPB廃棄物の紛失、年間2~30件程度のPCB廃棄物の不適正処分の発生が明らかになっている。
浦安市のような事例は、今後も次々とでてくるだろう、
JESCOのPCB廃棄物の処理料金 料金表 (平成27年3月31日迄適用)
JESCOの処理料金(運搬費用含まず)も高額だが、
たぶん、土壌汚染などの1億円超えよりは少なくてすむだろう
PCBに限らず、全国各地の不法投棄の後始末は、結局は、税金で処理することになる、
汚染者負担の原則も、排出者までさかのぼれなければ?
浦安市 更新日 平成27年2月16日
■土壌汚染対策法第14条による区域の指定について
新庁舎建設工事は、旧老人福祉センターの解体、地中障害物の解体撤去、液状化対策の地盤改良工事、杭工事が終了し、現在は基礎工事を行っています。
本工事において地盤改良工事、杭工事を行うにあたり、地中障害物に関する試掘作業を行っていたところ、土中より不法投棄と思われるコンデンサ2基を発見しました。
発見したコンデンサについて、銘板により調査をしたところPCB(ポリ塩化ビフェニル)を含有する絶縁油を使用していることが判明したので、 PCB廃棄物処理特別措置法に基づき、処分が完了するまでの間、金属製の保管箱に収納し、本庁舎地下蓄電池室に保管することとしました。
また、コンデンサからの絶縁油漏れのおそれから、周辺土壌について汚染状況を調査したところ、土壌の一部から土壌汚染対策法の基準を超えるPCBの汚染状況が判明したため、さらに詳細な調査を行って汚染範囲を特定しました。
そこで特定した範囲の汚染土壌の処理について、所管行政庁である千葉県に「土壌汚染対策法第14条(指定の申請)」の規定に基づいて申請を行い、本年1月30日付けで建設地の一部が、「形質変更時要届け出区域」に指定されましたことをお知らせします。
なお、指定区域内の汚染土壌の運搬処分については、土壌汚染対策法の処理基準に基づき行います。
東京新聞 2015年2月17日
■【千葉】 問われる安全認識 浦安市新庁舎用地からPCB
… … 汚染土壌は兵庫と富山の業者に運び、無害化するなどして処理される。汚染源とされるコンデンサー二基について、市は不法投棄されたとみているが、一億円を超えるとされる処理費は市の負担となる。… …
■浦安市 新庁舎用地からPCB 昨夏検出、公表せず
千葉県浦安市の新市庁舎建設用地で、法律の基準を約八倍上回る有毒性の化学物質、ポリ塩化ビフェニール(PCB)が検出されていたことが分かった。この影響で昨年七月初めに着工した建設工事は汚染エリア周辺で工事が中断し、来春完工予定がずれ込む ...