環境省のサイトで、
●放射性物質汚染廃棄物に関する安全対策検討会(平成27年1月26日開催)の資料が公開された。
(気になった部分)
●「特定一般廃棄物及び特定産業廃棄物の処理の現状」の資料の中で、各県の「廃棄物焼却施設における飛灰・溶融飛灰の経年変化」平成24年2月~平成26年10月までのグラフがあるのだが、、、福島原発事故以降、その直後の焼却灰等は、最高に高濃度であっただろう時期は、放射能の測定はしていなかったのでそのまま通常処理された。平成23年6月には23区の清掃工場での放射能測定結果をもって、各県とも放射能測定は開始していたが、グラフは平成24年の2月からの測定データ、、、あまりに高濃度の部分が入ると、現状下がってきている部分のデータが固まって,みえづらいからだろうが~(高濃度であれ、すでに埋めてしまったらそれでお終い。その処分場について、何らかの注意喚起の通達などでている気配もない、その部分がいつも釈然としない)
●排ガス中の放射性物質濃度の測定方法及び測定結果は、「排ガス中放射性セシウムの測定」
ガイドライン法、放射性ダストサンプラ法、『 ガイドライン準拠法 』『 放射性ダストサンプラ法 』『 カスケードイン パクタ法 』 による比較並行試験、カスケードインパクタ法による 粒径別ダストのサンプリング方法などなどいろいろでている。いずれも、「BF 前後での測定結果を見ると、 BF 後の測定結果は全て検出下限値未満で あることが確認できた。」とある。
環境省 放射性物質汚染廃棄物に関する安全対策検討会 第2回 放射性物質汚染廃棄物に関する安全対策検討会(第2回)
平成27年1月26日(月)17:00~19:00 フクラシア東京ステーション
議事
(1)指定廃棄物及び対策地域内廃棄物等の処理の現状について
(2)特定一般廃棄物及び特定産業廃棄物の処理の現状について
(3)焼却処理施設における排ガス中放射性物質の挙動について
[1]ガス状放射性セシウムの挙動に関する科学的知見
[2]粒子のろ過のメカニズムについて
[3]排気ガス中の放射性物質濃度の測定方法及び測定結果 配布資料一覧
資料1 「放射性物質汚染廃棄物に関する安全対策検討会」委員名簿 [PDF:76KB]資料2 指定廃棄物及び対策地域内廃棄物等の処理の現状 [PDF:856KB]資料3 特定一般廃棄物及び特定産業廃棄物の処理の現状 [PDF:731KB]資料4 放射性物質汚染廃棄物の焼却処理に関する科学的知見 [PDF:2,009KB]資料5 粒子のろ過のメカニズム [PDF:645KB]資料6 排ガス中の放射性物質濃度の測定方法及び測定結果 [PDF:1,015KB]
■特定一般廃棄物及び特定産業廃棄物 の処理の現状について
(資料から抜粋)
■指定廃棄物及び対策地域内廃棄物等 の処理の現状について
(資料から抜粋)
いつも、国直轄、対策地域内と、指定廃棄物、国代行処理がこんがらがってしまう~
福島県内の仮設焼却施設等進捗状況(H27.1.15現在)
対策地域内廃棄物処理 ( 国直轄)
処理対象物/処理能力、事業者名(進捗状況)
・南相馬市 市内の災害廃棄物、片付けごみ 200t/日 JFE、日本国土開発JV
(小高区内の工場跡地における設置に向けて建設工事中)
・浪江町 町内の災害廃棄物、片付けごみ、除染廃棄物 300t/日 日立造船・安藤間・神戸製鋼所JV
(棚塩地区における設置に向けて建設工事中)
・双葉町----------未定
(帰還困難区域における処理方針を踏まえて検討)
・大熊町----------未定
(帰還困難区域における処理方針を踏まえて検討)
・富岡町 町内の災害廃棄物、片付けごみ、除染廃棄物 500t/日 三菱重工環境・化学エンジニアリング・鹿島・三菱重工JV
(津波被災地(毛萱地区及び仏浜地区)における設置に向けて建設工事中)
・楢葉町 町内の災害廃棄物、片付けごみ、除染廃棄物 200t/日(想定) 未定
(波倉地区における設置に向けて地元調整中)
・川俣町----------未定
(処理方針検討中)
・葛尾村 村内の災害廃棄物、片付けごみ、除染廃棄物 200t/日 JFE、奥村組、西松建設、大豊建設JV
(地蔵沢地区における設置に向けて建設工事中)
・田村市-- 既存の処理施設で処理中
(設置しない方針(既存の処理施設にて処理中)
・川内村 村内の災害廃棄物、片付けごみ 7t/日 日立造船
(五枚沢地区において焼却処理を実施中)
・飯舘村<小宮地区(飯舘クリーンセンター)> 村内の片付けごみ 5t/日 神鋼環境ソリューション・神戸製鋼所JV
(小宮地区において焼却処理を実施中)
・飯舘村<蕨平地区(減容化事業)> 村内の家屋解体ごみ等と除染廃棄物、及び村外5市町の下水汚泥・農林業系廃棄物 240t/日 HI環境エンジニアリング・日揮・熊谷組JV
(蕨平地区における設置に向けて建設工事中)
指定廃棄物処理( 国直轄)
・飯舘村<蕨平地区(減容化事業)>※対策地域内廃棄物処理(国直轄)の欄参照
・飯舘村<蕨平(仮設資材化実証事業> 村内の焼却炉から発生する焼却灰と村内の除染土壌の一部を用いて、再生利用可能な資材を生成する実証事業 10t/日 日揮・太平洋セメント・太平洋エンジニアリング・日本下水道事業団・農研機構・国際農林水産業研究センターJV
(蕨平地区における設置に向けて建設工事準備中)
・田村市・川内村
・県中、県南、いわき、川内村、会津、南会津の農林業系廃棄物、下水汚泥(想定)
・田村市、川内村内の除染実施区域(20km圏外)の除染廃棄物(想定) 未定 未定
(事前調査実施中)
・安達地方 安達地方(二本松市、本宮市、大玉村)の農林業系廃棄物、除染廃棄物 130t/日(想定)未定
(設置に向けて地元調整中)
・郡山市 県中浄化センター(福島県が管理する流域下水道)の下水汚泥 90t/日 神戸製鋼所・神鋼環境ソリューション・日本下水道事業団・三菱総合研究所JV
(平成26年3月末日をもって事業終了(平成26年度から福島県が焼却処理を継続)
・鮫川村 村内の農林業系廃棄物、除染廃棄物 1.5t/日 日立造船
(平成26年3月18日から本格運転)
災害廃棄物国代行処理
・相馬市 相馬市、新地町内の災害廃棄物(追加的に相馬市内の除染廃棄物と農林業系廃棄物を相馬市が処理) 570t/日 タクマ(H26
年度は、IHI環境エンジニアリング)
(新地町分は平成26年3月に処理完了、相馬市分は平成26年11月に処理完了)
・広野町 町内の災害廃棄物、除染廃棄物、農林業系廃棄物(除染廃棄物と農林業系廃棄物は、町が処理) 80t/日 新日鉄住金エンジニアリング
(平成25年1月に代行処理要請を受領、岩沢地区における設置に向けて建設工事中)
・南相馬市 市内(避難区域を除く)の災害廃棄物 200t/日(想定) 未定 JFE・日本国土特業務共同企業体
(平成26年3月に代行処理要請を受領、平成26年11月に、仮設減容化施設の代行処理業務を定公告)←1/23に契約済み
ということで、、、
結局、南相馬市は、
対策地域内廃棄物処理 ( 国直轄)分 南相馬市小高区地内 200t/日
災害廃棄物国代行処理分 南相馬市小高区蛯沢字笠谷26他 200t/日と、2つの仮設焼却炉、
どちらもJFE・日本国土特定業務共同企業体
市内の災害廃棄物と、市内(避難区域を除く)の災害廃棄物を分けるためにわざわざ分けたのか?
よくわからない~
福島環境再生事務所 入札公告 2014年11月18日
●平成26年度南相馬市災害廃棄物代行処理業務(減容化処理)
<施設概要> 設置場所: 福島県 南相馬市小高区蛯沢字笠谷26他 用地面積: 約 92,500 ㎡
処理能力: 2 00t / 日 程度 処理見込み量: 83,000 トン
開札の日時 平成27年1月15日
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福島環境再生事務所 仮設減容化施設の契約情報について
●平成26年度南相馬市災害廃棄物代行処理業務(減容化処理) 災害廃棄物国代行処理
契約年月日:平成27年1月23日
契約方法:一般競争入札総合評価落札方式
業務場所:福島県南相馬市小高区蛯沢地内
契約業者名:JFE・日本国土特定業務共同企業体
履行期限:平成30年3月31日
業務概要:本業務は、南相馬市からの災害廃棄物処理の代行要請を受け、南相馬市内に仮設処理施設を建設し、南相馬市の対策地域外の災害廃棄物を代行して焼却処理し減容化するものである。
契約金額:¥41,752,800,000-(消費税込)
福島環境再生事務所 仮設減容化施設の契約情報について
●平成26年度南相馬市対策地域内廃棄物処理業務(減容化処理) 対策地域内廃棄物処理 ( 国直轄)
契約年月日:平成26年5月20日
契約方法:一般競争入札総合評価落札方式
業務場所:福島県南相馬市小高区地内
契約業者名:JFE・日本国土特定業務共同企業体
履行期限:平成30年3月31日
業務概要:本業務は、南相馬市内に仮設処理施設を建設し、南相馬市内の対策地域内廃棄物(災害廃棄物、片付けごみ)を焼却処理して、減容化するものである。
契約金額:¥34,020,000,000-(消費税込)