■ 長崎ごみ焼却炉燃料費訴訟:メーカーに16億円支払い命令
毎日新聞 2015/01/20
長崎県諫早市と島原半島3市のごみ処理を担う県央県南広域環境組合が、ごみ焼却炉の燃料費が過大として、メーカーのJFEエンジニアリング(本社・東京 都)を相手に約38億7000万円の損害賠償を求めた訴訟で、長崎地裁は20日、同社に約16億7400万円の支払いを命じる判決を言い渡した。
松葉佐(まつばさ)隆之裁判長は「施設の設計について欠点があった」などとして同社の責任を認めた。
判決によると、焼却炉は2005年に稼働。しかし、燃料費が応札時に提示した額の5倍以上の年間約5億円に膨らんだ。
組合が08年に提訴し、その後も12年分まで実際にかかった燃料費との差額を求め追加提訴していた。
JFE側は「ごみの量が想定以上で、燃えにくかった」などとして責任はないと主張していた。
組合管理者の宮本明雄諫早市長は「判決内容を精査中で、今後については代理人などと十分協議して決定したい」とし、JFEも「判決内容を精査し、今後の対応を検討します」とコメントした。【武内靖広】
2005年4月稼働
サーもセレクトのガス化溶融炉
それにしても、こういう訴訟は長い年月を要する,、、、
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