☆大田清掃工場パンフレットより
東京二十三区清掃一部事務組合 工場見学&イベント >
■大田清掃工場 個人見学会 11月分
2014年11月8日 午後1時30から
試運転が終了し、10月1日から操業開始ということで、さっそく見学会に行ってきた、
もちろん何もかもが真新しい新工場ということではあるが、、、
よく言えば、シンプルで落ち着いた工場というか、、、、
まあ、何と表現すればいいかわからないが、、、、ともかくのスタート、
事故やトラブルなく、安全で安定した処理ができることを願うのみ、
大田清掃工場は、23区清掃工場で、はじめての運転管理業務だけでなく、日勤業務なども委託する包括委託に準じた形での民間委託(工場長などは、清掃一組職員)ということ。とは言っても委託先は東京エコサービス(株)なのである。新清掃工場の竣工当初から委託するのも初めてとのこと。いろんな初めてづくしで、うまくいけばいいが~ 従って、見学会の申し込み電話も、東京エコサービスとでたので驚いた。見学会の説明も案内も東京エコサービスだった。
正面入り口は排ガス状況表示パネル(1号炉は休炉中の表示あり)、普通の事務所ふう管理棟
清掃車の搬入ルート側からの写真を見ると、まるで要塞のようにみえたけど~
1階エントランスはだだっ広い空間、見学者説明室がある3階の廊下も、不気味な広さ、
壁面が黒基調なので、とても暗く感じた
もともと大田第二工場と灰溶融施設を解体後の新工場建設だったせいか、
ゆったりと、広々とした感じは、なぜかもったいなく感じる
「不適物検査装置」が設置してあった。検査装置といっても、
あの囲みの中にごみを入れるだけで、検査をするのは人手でやるしかないのだろう、、
プラットホーム、バンカーゲート対面に監視員がいた~
23区の清掃工場、「受付搬入等業務委託」というのは、これも含まれるのだろうか?ごみ計量だけだろうか?
そういえば、議会議事録で専決処分「バンカーゲート誤作動で搬入車の物損事故」というのがあった。
そういうのも未然防止につながるのか、
お天気悪くとも、今日(太陽光)発電した電力29KWとなっていた。
建設工事だより第7号では「地中熱利用」も書いてあったが~
火格子の張りぼて、実寸大なのか~
燃えている映像付き(小学生は喜ぶかも)
なんだか厳粛さや緊張感に欠ける中央制御室、テーブルの上にパソコンがぱらぱら置いてある、
上部に大型スクリーンがあって、見学者用に映像が流される、、見学者通路から見下ろす感じ、
クレーンの上部と同じ位置?からごみバンカを見下ろす、
ちょうどごみホッパー、焼却炉への投入口の真上あたりからの見学か?
通常は、クレーン操作室側からの見学が多いので、ちょっと調子が狂ってしまう、
ごみはゲートすれすれになっているのに、いくら高さはあっても、うまく積み上げられるのか、
バンカがずいぶん小さくみえた
大田清掃工場、羽田飛行場のすぐそばということで、
7階の窓からみえる煙突は高さ44.3m、さすがに飛行機が飛んでいるのもみえた、
大田清掃工場(大田区京浜島三丁目6番1号)
施設・建設概要(パンフレットより)
・敷地面積/約92,000㎡
・建築/工場棟・・・・・・・・・・・・鉄骨鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造、鉄筋コンクリート造)
地下1階 地上7階 高さ44.3m
延床面積 約33,400㎡
煙突・・・・・・・・・・・外筒 鉄筋コンクリート造
内筒 ステンレス鋼板製/高さ46.8m
・プラント/焼却方式・・・・・・・全連続燃焼式火格子焼却炉(廃熱ボイラ付)
600トン/日(300トン/日・炉×2基)
ボイラー・・・・・・・・加熱器付自然循環式水管ボイラー
最高使用圧力・温度5.3MPa 425℃
最大蒸発量/61t/h・基
蒸気タービン発電設備・・・・・・・
衝動式外部抽気復水型蒸気タービン
定格出力 22,800KW
蒸気量 107.5t/h(定格出力時)
蒸気圧力・温度 3.8MPa 395℃
・建設費/約188億円 ← ← ←土壌汚染対策工事などで落札時の金額より増額している
・工期/平成22年6月23日~平成26年9月30日
・設計施工/タクマ・東急建設特定建設工事共同企業体
23区の21清掃工場、どんな立地条件で建設されているかと、、、
以前、清掃工場周辺をGoogle マップ航空写真でブログに載せて以来、
まだ行ったことのない工場もすべて回って、自分の目でも確かめて歩いた。
大田清掃工場は、京浜島という特殊地域に立地、やはりそこに行くのはたいへんではある、大田は、江東と同様、京浜島、城南島と、廃棄物処理施設が集中している。まだ大田第二工場が稼働していた頃にも見学(京浜島不燃ごみの火災事故後だったので)したが、もう10年以上も前になるのか、一人で行くのは始めてなので、道に迷わないように十分注意した。
清掃一組のHPに案内のある、大森駅からバスに乗ってすんなり行けた。
ただ、「京浜島三番地」のバス停を降りて、普通は、それらしき煙突を目指して歩けば、どこの清掃工場もかなりの確率で近づいていけるのだが、大田清掃工場の場合は、なにしろ煙突が低いので、なにもみえないのだ。こういうときのためにと、スマートホンのマップで、ナビを使って、ばっちり行けた。やはり、方向音痴は私だけではないようで、今日の参加者の女性グループ(8人)は、平和島だか、昭和島だかから、迷ったのか、1時間近く歩いてやっと到着したという。私と違う方向から来たようで、見学者入り口ではなく、車輌搬入路の方からやってきて、建物入り口も探していたので、合流して3階まで先導し、大森からバスで来たことも教えてあげた。ちょっと、こういうパターンは珍しいので、得意になってしまった~
今日見学して、大田清掃工場のそれなりの施設はダンピング価格のせいなのかと勘ぐった、、、、
大田清掃工場の総合評価入札結果の落札金額は約186億円(税込み)であった。
杉並清掃工場は、同じ600t/日で約264億円(税込み)、
清掃工場が豪華である必要は全くないし、必要な機能が的確にそろっていて、
肝心な、焼却炉や付随する設備の性能がしっかりしていればそれでいいのだが、
なにかあまりにも価格が安いと、できる箱物もそれなりなのかと、
それどころか、どこかで手抜きになるのではないかと、心配になる。
性能発揮、勝負はこれからなのだろうが、、、
プラント性能+運転管理の経験と技術にかかっている
そして、排出者、区民や事業者の正しい分別は必須条件
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