■【千葉】六価クロムは埋まったまま ダイエー浦安駅前店 営業開始
東京新聞 2014/10/25
ダイエー浦安駅前店(浦安市北栄三丁目)が二十三日、開店した。当初三月の予定だった営業開始は、店舗が立つ市有地に六価クロムやヒ素などの有害物質が環境基準値を超えて検出されたことが発覚したことにより、半年以上遅れた。
六価クロムは地中に埋まったままで、市民からは「安全が確認されていない」と開店を認めない声もあった。だが、ダイエーは「市と協議を重ね、汚染土が露出しないようアスファルトなどで覆ってあり、安全に影響はない」と開店に踏み切った。
この市有地で昨年八月、基準を上回るヒ素が検出され、同年十一、十二月の調査で最大十九倍の六価クロムも検出された。六価クロムについて、ダイエーは中和など無害化処理をせず、敷地内に埋め戻している。
市は「適正に処理しており、市民が動揺するといけない」と有害物質の存在を進んで公表していない。ダイエーも土壌汚染対策法で義務付けられた県への事前の届け出を怠り、市民から同法違反の疑いで刑事告発されている。
市がダイエーに土地を貸す話が持ち上がった二〇一二年以降、反対運動を続けてきた浦安元町発展委員会の木田喜太郎さん(70)は「最低でも六価クロムを無害化処理すべきなのに、食品を取り扱う企業として安全感覚を欠いている」と話している。
店は東京メトロ東西線の浦安駅から約三百メートル東にある。二階が食品スーパー、一階は駐車・駐輪場など。三階は保育施設で、老朽化で全面改修工事を行う市立猫実(ねこざね)保育園の仮園舎が来年三月まで入る。来春以降は、民間の保育園が入る。 (服部利崇)
東京新聞 2014/10/25
ダイエー浦安駅前店(浦安市北栄三丁目)が二十三日、開店した。当初三月の予定だった営業開始は、店舗が立つ市有地に六価クロムやヒ素などの有害物質が環境基準値を超えて検出されたことが発覚したことにより、半年以上遅れた。
六価クロムは地中に埋まったままで、市民からは「安全が確認されていない」と開店を認めない声もあった。だが、ダイエーは「市と協議を重ね、汚染土が露出しないようアスファルトなどで覆ってあり、安全に影響はない」と開店に踏み切った。
この市有地で昨年八月、基準を上回るヒ素が検出され、同年十一、十二月の調査で最大十九倍の六価クロムも検出された。六価クロムについて、ダイエーは中和など無害化処理をせず、敷地内に埋め戻している。
市は「適正に処理しており、市民が動揺するといけない」と有害物質の存在を進んで公表していない。ダイエーも土壌汚染対策法で義務付けられた県への事前の届け出を怠り、市民から同法違反の疑いで刑事告発されている。
市がダイエーに土地を貸す話が持ち上がった二〇一二年以降、反対運動を続けてきた浦安元町発展委員会の木田喜太郎さん(70)は「最低でも六価クロムを無害化処理すべきなのに、食品を取り扱う企業として安全感覚を欠いている」と話している。
店は東京メトロ東西線の浦安駅から約三百メートル東にある。二階が食品スーパー、一階は駐車・駐輪場など。三階は保育施設で、老朽化で全面改修工事を行う市立猫実(ねこざね)保育園の仮園舎が来年三月まで入る。来春以降は、民間の保育園が入る。 (服部利崇)