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Channel: 東京23区のごみ問題を考える
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第32回 東京ポリ塩化ビフェニル廃棄物処理事業環境安全委員会

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■第32回 東京ポリ塩化ビフェニル廃棄物処理事業環境安全委員会
1 日 時:平成26年10月7日(火) 14:00 〜 16:00
2 場 所:ホテルイースト21東京 3F「永代の間」
3 議 題:
(1)東京PCB廃棄物処理施設の操業状況について
(2)廃粉末活性炭処理設備の概要について
(3)東京事業所の長期保全計画に係る基本的な考え方
(4)その他

傍聴しました〜
東京事業は、2005年7月に試運転を開始し、2005年11月に操業を開始した。当初計画では2015年3月に操業終了、
設備の撤去等であの場所は更地にして、2016年3月にはJESCO事業は完了する計画であった。
環境アセスなどでも、10年間の事業計画
それが、2023年3月末までの操業延長となった。すでに、設備を稼働してから9年以上の年月を経過している。

運転トラブル報告も、当初は、様々な想定外な搬入物、不慣れな操業からの運転不具合、そして人為ミスなどが目についたが、操業が安定してからは、配管腐食などへの対応が報告の中心となっていった。そして、今日の報告は、

3 運転時トラブル状況について
(1)水熱反応器処理液連続不合格(PCB濃度高)
(2)水熱分解設備再生熱交換器出口連絡管からの蒸気漏れ ←直管部分でスケール堆積、減肉、応力腐食割れ
(3)排気系統におけるPCB濃度「高々」
4 運転及び設備における対策や改善状況
(1)水熱分解設備の腐食について
 ?混合管の更新 ←いつもの減肉部分
 ?反応器底部の腐食 ←3基すべてで同一部位が減肉

と、、、これまでになく深刻におもえるトラブルばかり、
今年1月にも、配管から水蒸気噴出事故があったばかり、
今回の蒸気漏れ配管は曲がりくねった部分でもなく、溶接部分でもなく、直管の部分
経年劣化といえばそれまでだが、それでは困る。また、反応器などは取り替えはきかない。
操業が終了するまで使い続けるのである。定期的な肉盛り補修で対応といっていたが、、
こんな状況で、あと9年も操業可能なのか、、、いまがこれだと、この後どう変化するのか、
また、原因もあれこれ調べて対応はしているとはいえ、いまいちよくわからない状態
今回も、東京事業部会の議事要旨はなかった。JESCOと重工の当事者であれこれ対策を考えていても、第三者である専門家がどのように考えているのかよくわからない。

水熱酸化分解反応器の材質はインコネル690、当初は、定期点検のほかにも、六価クロムの溶出量からどの程度の腐食が進んでいるかを常に見ているように聞いたが、また、10年間の操業には十分に耐えうる溶出量とも、聞いていたが、
操業も順調になったとはいえ、まだ能力をフル稼働しているわけでもないのに、配管のみならず、反応器まで腐食が進んできては、、、「東京事業所の長期保全計画」を策定して今後の対応に当たるということであるが、なんだか、机上の空論にならないように、その都度何か起こるたびに、原因究明も曖昧で、想定外、、想定外の事象では困るので、、、
資料はすぐに公開されると思う〜

環境省、「日本環境安全事業株式会社法の一部を改正する法律案の概要」の説明で、中間貯蔵施設の整備・運営管理は、PCB廃棄物の処理とは完全に切り離しての事業、現JESCOの5事業所は、これまで通りPCB廃棄物処理事業のみを行うということを、念押しされていた。当然のことである、PCB処理だけでも大変なことなのに、万が一にでもそんな気配があるならば大問題になる。環境省の担当課長は、新しい体制になるためか、9月26日付けで異動があったようだ。(原子力規制組織等改革推進室から?!)





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