環境省の「PCB廃棄物に係る漏えい・紛失等の事例について」とりまとめ
環境省のホームページからではなく、一般社団法人岩手県産業廃棄物協会のホームページで公開されていた。
平成20年度から平成24年度の間だけでも、氷山の一角かもしれないが、わかっただけでも、かなりの台数が、紛失、不適正処分、要するに、PCBは焼却なり垂れ流し、筐体は、そのまま金属スクラップとなってしまった。
30年以上もの長期保管中のPCB廃棄物、一体、全体でどれほどのPCBが環境中にだされたのだろうか? 遅れ気味とはいえ高濃度PCB廃棄物の処理は何とか進められているが、処理出来たのは、まだ全体の半分程度か、まだまだあと10年以上も処理期間を要する、、、、
一般社団法人岩手県産業廃棄物協会
■PCB廃棄物に係る漏えい・紛失等の事例について
都道府県・政令市に対し、平成20年度以降に発生したPCB廃棄物に係る漏えい事案、紛失事案、不適正処理事案、不法投棄事案について情報提供を求め、報告のあった事例をとりまとめた。
なお、東日本大震災の影響により紛失した事案については、集計から除いている。
調査実施時期:平成23年9月、平成24年6月、平成25年9月
対象:都道府県(47)及び廃棄物処理法政令市(65市)(回答率:100%)
事例省略
事例省略
事例省略
(事例10)
・マンションのゴミ捨場に高圧コンデンサ(高濃度)が不法投棄されていた。
(事例11)
・建設工事現場から、埋設されて高圧トランス等12台が発見されたもの。うち1台は、形式から高濃度PCB含有機器であると考えられる。機器の廃棄時期は、PCB特措置法の施行前の可能性が高い。
高圧トランス・コンデンサ(高濃度)1台
高圧路ランス・コンデンサ(微量)6台
(事例12)
・私道に高圧コンデンサ(高濃度2台)及び安定器(20台)が不法投棄されていた。
平成20年度〜平成24年度の5年間の集計
紛失したPCB廃棄物(213件)
高圧トランス・コンデンサ(高濃度):212台、
高圧トランス・コンデンサ(微量):102台
安定器:599台
不適正処分されたPCB廃棄物(130件)
高圧トランス・コンデンサ(高濃度):43台、
高圧トランス・コンデンサ(微量):180台
安定器:733台
不法投棄されたPCB廃棄物(29件)
高圧トランス・コンデンサ(高濃度):21台、
高圧トランス・コンデンサ(微量):30台
安定器:20台
※このまとめとは別に、東日本大震災によるPCB廃棄物の流出は
4県でトランス42台(高濃度1台)、コンデンサ174台(高濃度57台)
一般社団法人岩手県産業廃棄物協会 2014.2.7
環境省 PCB廃棄物の適正処理の徹底について
・PCB廃棄物に係る漏えい・紛失等の事例について New!
・廃棄物処理法違反、PCB特別措置法違反、組織犯罪処罰法違反による事件概要 ←木下工務店の事例
事務連絡
平成26年1月
公益社団法人全国産業廃棄物連合会御中
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部
産業廃棄物課
PCB廃棄物の適正処理の徹底について(依頼)
産業廃棄物の推進につきましては、日頃よりご尽力賜り感謝申し上げます。
さて、PCB廃棄物について、産業廃棄物処理法及びPCB特別措置法に基づいて、事業者に置いて適切な処理を行っていただく必要なあります。
これに対し、都道府県市を対象とした調査によれば、年間20〜40件程度のPCBの漏えい事案、年間30〜50件程度のPCB廃棄物の紛失事案及び年間20〜30件程度のPCB廃棄物の不適正処分事案が発生(別紙1)しており、これによる環境汚染が懸念されています。また、不適切な処分を行うことにより検挙にいたる事案も発生(別紙2)しています。
また、「今後のPCB廃棄物の適正処理推進について」(平成24年8月 PCB廃棄物適正処理推進に関する検討委員会)においても、補完事業者及び関係事業者が適正な保管・処分に関する責務を有することについて,あらゆる機会を捉え、関係者の理解の増進を図ることの必要性が指摘されているところです。
これを踏まえ、環境省では、別添のとおり保管事業者向け及び関係事業者向けパンフレットを作成いたしましたので、貴連合会会員に配布いただき、PCB廃棄物の適正な処理の徹底について周知いただくようお願いいたします。
(別紙1)PCB廃棄物に係る漏えい・紛失等の事例について
(別紙2)廃棄物処理法違反、PCB特別措置法違反、組織犯罪処罰法違反による事件の概要
※検討委員会報告書
(別添)
(1)保管事業者向けパンフレット
PCB廃棄物を保管している事業者のみなさまへ [PDF 1,623KB]
(2)産廃・リサイクル業者向けパンフレット
トランス、コンデンサを廃棄・リサイクルする前にPCBが含まれているか否かの確認を必ずしてください。 [PDF 1,363KB]
関連(本ブログ)
■東日本大震災のPCB廃棄物への影響について(第9報)環境省/4県でトランス42台、コンデンサ174台流出(2012年12月30日)
■東日本大震災のPCB廃棄物への影響について(第8報)環境省/4県でトランス44台、コンデンサ172台流出(2012年09月24日)
環境省のホームページからではなく、一般社団法人岩手県産業廃棄物協会のホームページで公開されていた。
平成20年度から平成24年度の間だけでも、氷山の一角かもしれないが、わかっただけでも、かなりの台数が、紛失、不適正処分、要するに、PCBは焼却なり垂れ流し、筐体は、そのまま金属スクラップとなってしまった。
30年以上もの長期保管中のPCB廃棄物、一体、全体でどれほどのPCBが環境中にだされたのだろうか? 遅れ気味とはいえ高濃度PCB廃棄物の処理は何とか進められているが、処理出来たのは、まだ全体の半分程度か、まだまだあと10年以上も処理期間を要する、、、、
一般社団法人岩手県産業廃棄物協会
■PCB廃棄物に係る漏えい・紛失等の事例について
都道府県・政令市に対し、平成20年度以降に発生したPCB廃棄物に係る漏えい事案、紛失事案、不適正処理事案、不法投棄事案について情報提供を求め、報告のあった事例をとりまとめた。
なお、東日本大震災の影響により紛失した事案については、集計から除いている。
調査実施時期:平成23年9月、平成24年6月、平成25年9月
対象:都道府県(47)及び廃棄物処理法政令市(65市)(回答率:100%)
事例省略
事例省略
事例省略
(事例10)
・マンションのゴミ捨場に高圧コンデンサ(高濃度)が不法投棄されていた。
(事例11)
・建設工事現場から、埋設されて高圧トランス等12台が発見されたもの。うち1台は、形式から高濃度PCB含有機器であると考えられる。機器の廃棄時期は、PCB特措置法の施行前の可能性が高い。
高圧トランス・コンデンサ(高濃度)1台
高圧路ランス・コンデンサ(微量)6台
(事例12)
・私道に高圧コンデンサ(高濃度2台)及び安定器(20台)が不法投棄されていた。
平成20年度〜平成24年度の5年間の集計
紛失したPCB廃棄物(213件)
高圧トランス・コンデンサ(高濃度):212台、
高圧トランス・コンデンサ(微量):102台
安定器:599台
不適正処分されたPCB廃棄物(130件)
高圧トランス・コンデンサ(高濃度):43台、
高圧トランス・コンデンサ(微量):180台
安定器:733台
不法投棄されたPCB廃棄物(29件)
高圧トランス・コンデンサ(高濃度):21台、
高圧トランス・コンデンサ(微量):30台
安定器:20台
※このまとめとは別に、東日本大震災によるPCB廃棄物の流出は
4県でトランス42台(高濃度1台)、コンデンサ174台(高濃度57台)
一般社団法人岩手県産業廃棄物協会 2014.2.7
環境省 PCB廃棄物の適正処理の徹底について
・PCB廃棄物に係る漏えい・紛失等の事例について New!
・廃棄物処理法違反、PCB特別措置法違反、組織犯罪処罰法違反による事件概要 ←木下工務店の事例
事務連絡
平成26年1月
公益社団法人全国産業廃棄物連合会御中
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部
産業廃棄物課
PCB廃棄物の適正処理の徹底について(依頼)
産業廃棄物の推進につきましては、日頃よりご尽力賜り感謝申し上げます。
さて、PCB廃棄物について、産業廃棄物処理法及びPCB特別措置法に基づいて、事業者に置いて適切な処理を行っていただく必要なあります。
これに対し、都道府県市を対象とした調査によれば、年間20〜40件程度のPCBの漏えい事案、年間30〜50件程度のPCB廃棄物の紛失事案及び年間20〜30件程度のPCB廃棄物の不適正処分事案が発生(別紙1)しており、これによる環境汚染が懸念されています。また、不適切な処分を行うことにより検挙にいたる事案も発生(別紙2)しています。
また、「今後のPCB廃棄物の適正処理推進について」(平成24年8月 PCB廃棄物適正処理推進に関する検討委員会)においても、補完事業者及び関係事業者が適正な保管・処分に関する責務を有することについて,あらゆる機会を捉え、関係者の理解の増進を図ることの必要性が指摘されているところです。
これを踏まえ、環境省では、別添のとおり保管事業者向け及び関係事業者向けパンフレットを作成いたしましたので、貴連合会会員に配布いただき、PCB廃棄物の適正な処理の徹底について周知いただくようお願いいたします。
(別紙1)PCB廃棄物に係る漏えい・紛失等の事例について
(別紙2)廃棄物処理法違反、PCB特別措置法違反、組織犯罪処罰法違反による事件の概要
※検討委員会報告書
(別添)
(1)保管事業者向けパンフレット
PCB廃棄物を保管している事業者のみなさまへ [PDF 1,623KB]
(2)産廃・リサイクル業者向けパンフレット
トランス、コンデンサを廃棄・リサイクルする前にPCBが含まれているか否かの確認を必ずしてください。 [PDF 1,363KB]
関連(本ブログ)
■東日本大震災のPCB廃棄物への影響について(第9報)環境省/4県でトランス42台、コンデンサ174台流出(2012年12月30日)
■東日本大震災のPCB廃棄物への影響について(第8報)環境省/4県でトランス44台、コンデンサ172台流出(2012年09月24日)