☆産総研「植物系放射性セシウム汚染物の焼却灰を除染する技術を実証」より
産業技術総合研究所 2013年11月20日発表
植物系放射性セシウム汚染物の焼却灰を除染する技術を実証
−10トン超を焼却し、焼却灰の放射性セシウム60〜90 %を抽出・固定化−
ポイント
・適切に管理された条件下で焼却処理することにより、汚染物の重量を50分の1〜100分の1に低減
・焼却灰に水を混ぜ、水に溶け出した放射性セシウムを独自開発の吸着剤でほぼ完全に回収
・吸着剤は極めて少量で済み、搬送コストの削減、中間貯蔵施設のスペース節減、汚染物管理の簡易化に寄与
概要
独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノシステム研究部門【研究部門長 山口 智彦】グリーンテクノロジー研究グループ 川本 徹 研究グループ長、伯田 幸也 主任研究員、田中 寿 主任研究員、小川 浩 上級主任研究員、南 公隆 主任研究員、北島 明子 産総研特別研究員、Durga Parajuli産総研特別研究員らは、東京パワーテクノロジー株式会社【代表取締役社長 角江 俊昭】(以下「TPT」という)、関東化学株式会社【代表取締役社長 野澤 学】(以下「関東化学」という)、日本バイリーン株式会社【代表取締役社長 吉田 俊雄】(以下「日本バイリーン」という)、株式会社阿部鐵工所【代表取締役 阿部 兼美】(以下「阿部鐵工所」という)と共同で、樹木の幹や枝などの植物系放射性セシウム汚染物を焼却し、生じた焼却灰からプルシアンブルー(以下「PB」という)ナノ粒子吸着剤により放射性セシウムを抽出・回収する技術を開発し、その有効性を福島県双葉郡川内村に設置した実証試験プラントを用いて確かめた。
この実証試験では、汚染物の種類や焼却条件を変え、合計11回の焼却試験を行い、計10トン以上の植物系放射性セシウム汚染物を焼却し、まず約80 kgの焼却灰にした。次に、焼却灰中の放射性セシウムを水に抽出し、その灰中の放射性セシウムの60〜90 %を除去することに成功した。抽出された放射性セシウムは、灰の約500〜3,000分の1、焼却前の植物系放射性汚染物の10,000分の1以下の重量のPBナノ粒子吸着剤によって回収できる。これにより、今後設置される除染廃棄物用の中間貯蔵施設における必要容積を大きく低減することが可能になる。
詳細は〜
関連(本ブログ)
■植物系放射性セシウム汚染物を除染・減容するための実証試験プラント(2012年11月12日)
共同研究開発の東京パワーテクノロジー株式会社
東電環境エンジニアリング(株)、さすがに「東電」と名がつくだけでやりにくいのか、いつのまにか、東京パワーテクノロジー株式会社となっている。
東京電力プレスリリース「発電設備・環境関係のグループ会社の統合について−一元的な事業運営と徹底した経営効率化の実現に向けて、本年7月に3社を1社に統合−」
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・焼却灰に水を混ぜ、水に溶け出した放射性セシウムを独自開発の吸着剤でほぼ完全に回収
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独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)ナノシステム研究部門【研究部門長 山口 智彦】グリーンテクノロジー研究グループ 川本 徹 研究グループ長、伯田 幸也 主任研究員、田中 寿 主任研究員、小川 浩 上級主任研究員、南 公隆 主任研究員、北島 明子 産総研特別研究員、Durga Parajuli産総研特別研究員らは、東京パワーテクノロジー株式会社【代表取締役社長 角江 俊昭】(以下「TPT」という)、関東化学株式会社【代表取締役社長 野澤 学】(以下「関東化学」という)、日本バイリーン株式会社【代表取締役社長 吉田 俊雄】(以下「日本バイリーン」という)、株式会社阿部鐵工所【代表取締役 阿部 兼美】(以下「阿部鐵工所」という)と共同で、樹木の幹や枝などの植物系放射性セシウム汚染物を焼却し、生じた焼却灰からプルシアンブルー(以下「PB」という)ナノ粒子吸着剤により放射性セシウムを抽出・回収する技術を開発し、その有効性を福島県双葉郡川内村に設置した実証試験プラントを用いて確かめた。
この実証試験では、汚染物の種類や焼却条件を変え、合計11回の焼却試験を行い、計10トン以上の植物系放射性セシウム汚染物を焼却し、まず約80 kgの焼却灰にした。次に、焼却灰中の放射性セシウムを水に抽出し、その灰中の放射性セシウムの60〜90 %を除去することに成功した。抽出された放射性セシウムは、灰の約500〜3,000分の1、焼却前の植物系放射性汚染物の10,000分の1以下の重量のPBナノ粒子吸着剤によって回収できる。これにより、今後設置される除染廃棄物用の中間貯蔵施設における必要容積を大きく低減することが可能になる。
詳細は〜
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