東京都多摩地域の自治体のごみ処理施設で、リチウムイオン電池による発火・発煙が起きているほか、水銀式の血圧計や体温計が燃やすごみとして捨てられ、大気中に誤って排出される事態も相次いでいるというニュース~
多摩地域に限らず全国各地の廃棄物処理施設で、リチウム電池などによる火災や爆発事故は繰り返し起きている、、、
日本経済新聞 2018年12月12日
東京都多摩地域の自治体のごみ処理施設で、有害ごみによる新たな事故が多発している。リチウムイオン電池による発火・発煙が起きているほか、水銀式の血圧計や体温計が燃やすごみとして捨てられ、大気中に誤って排出される事態も相次ぐ。ごみを収集する自治体は通常の収集日以外にも回収できるようにするなど対策を急いでいる。… ...
水銀ごみ混入、23区でも
日本経済新聞 朝刊 2018/12/12
水銀がごみに混入し、焼却炉の稼働が止まる事態は東京23区でも起きている。ごみ処理を手がける東京二十三区清掃一部事務組合(東京・千代田)によると、2018年はゼロだが、17年は3件、16年は1件…
また、大気への水銀排出事故も、、、、
この記事によると、ふじみ衛生組合「13年の新施設稼働開始後、ごみ焼却炉の排ガスから自主規制値を上回る水銀が9回検出された。周辺環境に配慮し、検出ごとに稼働を停止している。」と、、、また、「水銀ごみ混入、23区でも」のニュースにしても、
ふじみ衛生組合も23区の清掃工場も、排ガス中の水銀連続測定器を設置しているからこそ水銀の大気排出を事前に関知して対応できているということで、、、
全国各地の大多数のごみ焼却施設では、水銀廃棄物を燃やして排ガスから規制値超える水銀を排出しても、連続測定器などで水銀の排ガス測定をしていなければ全くわからないだけのこと。水銀含む廃棄物も、燃やし放題、大気に排出し放題となる、、、たった年に一度か二度の水銀測定ではね、、、
水俣条約を受けて、廃棄物処理施設も水銀大気排出対策で排ガス中の水銀規制の対象施設となったものの、、,水銀の連続測定器の設置義務もないし、排ガス中の水銀濃度の測定義務なので、、、
排出ガス中の水銀測定法(環境省告示第94号)
測定頻度
○ 排出ガス量が4万Nm3/時以上 の施設:4か月を超えない作業期間ごとに1回以上
○ 排出ガス量が4万Nm3/時未満 の施設:6か月を超えない作業期間ごとに1回以上
○ 専ら銅、鉛、亜鉛の硫化鉱を原料とする乾燥炉、専ら廃鉛蓄電池又は廃はんだを原料とする溶解炉:年1回以上
しかし、廃棄物の中に水銀が混入していて焼却し続けていれば、、、大気中に放出のみならず、いろんな環境設備にも水銀が付着し続け、いずれ排ガス測定にも影響は出てくるのか、、、それとも、、、すべてきれいさっぱり大気に放出となってしまうのか???
廃棄物処理施設 排ガス中の水銀規制は平成30年4月1日からということであったが、全国各地の廃棄物焼却炉からの水銀排出やトラブルのニュースは特に出てこないので、、、問題は起きていないのか?
「環境省「改正大気汚染防止法(水銀大気排出規制)」説明会資料 2017年06月12日」