大分放送「宇佐市の広域ごみ処理施設契約議案否」から
宇佐・高田・国東広域事務組合議会の 「ごみ処理施設整備・運営事業」契約議案は、賛成少数で否決とのこと。
総合評価入札制度で落札したものを、、、高すぎるからといって契約案件否決では、、大変だ、、、
予定価格 24,310,000,000 円(税抜)に対し、落札金額は 22,966,000,000円(税抜)、落札率 94.5%
1者入札であれば価格競争はないので、予定価格通りでも落札 そんなものだろう、、
そもそも、組合の管理者も、副管理者も、いまさら予定価格が根拠不明とかでは困るけど、、
議会は行政のチェック機関であるが、最後になってどんでん返しでは、、、議会って、どこでもそんなものだったか???
落札した日立造船も、契約の段階でこんな内輪もめでは困るだろうに、、、
否決で計画白紙、再入札して、今度はどこが応札するのか見物だ、
また、1者入札だったりして、、、
それにしても、オリンピックの建設絡みとかでの建設価格の高騰などというのは迷惑千万、、
ゼネコン側からみれば、、笑いが止まらないという事だろう~
価格の問題だけではなくいろんなしがらみもあるのだろう、、
入札公告後、不正入札情報などで、、入札手続きを 一時停止としていたが
その後、入札辞退の事業者(荏原環境プラント)もいたりで、、なんだったのか、、
そういう場合は、あとあとまでこじれている場合が多い、、、
一頃は仲良く談合していたプラントメーカーも、今では、一応は総合評価となって、
それでも、過去に、大分や神奈川で次点業者が落札業者のデータ再検証をせよなんていうのもあったし、、
なんだかよくわからないが、いろいろあるんだろう、、
一昨年の塩谷広域行政組合次期ごみ処理施設でも、いったん落札事業者が決まったものの、議会で反対となり、再入札をしたこともあったな~
この場合は、再入札で日立造船が落札。(議会で否決された落札業者はタクマ)、、
大分放送-2018年2月19日
宇佐市に建設が計画されている広域ごみ処理施設。建設業者との契約に向けた議案の採決が行われ、賛成少数で否決されました。広域ごみ処理施設は宇佐市と豊後高田市、それに国東市のごみを一手に引き受ける施設で、3市でつくる宇佐・高田・国東広域事務組合が建設を計画しています。去年、施設整備と運営を行う業者を募集した結果、入札には1社だけが応じ、予定価格243億円に対し229億円で落札されました。 19日は3市の市議あわせて12人で構成する広域事務組合議会が開かれ、事務組合から落札業者と契約を締結する議案が提出されました。議員からは「ほかのごみ処理施設と比べ高すぎる」という指摘や、「市長3人が合意できていないのに、今後スムーズに事業が進むとは思えない」といった批判が相次ぎました。 ...
契約案を否決 ごみ処理施設 白紙
大分合同新聞 2018/02/20
宇佐市で建設計画が進められていた広域ごみ処理施設について、宇佐・高田・国東広域事務組合議会は19日、施設の設計・建設契約案を賛成少数で否決した。
(略)
もう1人の副管理者、三河明史国東市長は「議会の判断に従うしかない」と話した。
是永市長は「今後の具体的なプランは何もない」としており、施設規模の見直しを含め、正副管理者で改めて話し合う方針。
宇佐・高田・国東広域事務組合「広域事務組合だよりNo.7」から
組合だよりには詳しい経緯などでている
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宇佐・高田・国東広域事務組合の「広域ごみ処理施設整備・運営事業」は、平成28年4月21日に入札公告後、不正入札情報などで、、平成28年10月3日に入札手続きを 一時停止としていたが、外部の調査委員会の「公正入札調査委員会の調査結果」で、談合その他の不正をうかがわせるような事実は認められなかったとして、平成29年2月14日付けで一時停止が解除となった。
ということで、その後、ツツジグルーが辞退して、コスモスグループ1社の入札となり開札。ツツジグルーの辞退の理由は??? そのコスモスグループ(代表企業:日立造船株式会社)の価格が高すぎるということのようだったが、しかし、1者入札だと、予定価格通りでも落札になるのだろうから、、、で、組合議会で契約案件の承認ならずというニュースまでは把握していたのだが、、その時点では落札者の公表もないままだった、、、(平成29年8月)
平成29年年11月には、「これまでの経緯」「落札候補者の選定結果」「落札者の決定」「審査講評」「客観的評価結果」とこれまでの経緯を公開しているようだ。
住民向けにも、「広域事務組合だよりNo.7」で、これまでの詳細な情報をお知らせしている。
しかし、1者入札の弊害というか、技術評価は60点満点で36.33点でも落札だから、、、
宇佐・高田・国東広域ごみ処理施設整備・運営事業に係る落札者の決定について
平成28年4月21日付けで公表した入札に関しまして、宇佐・高田・国東広域ごみ処理施設整備・運営事業事業者選定委員会(以下「選定委員会」という。)において落札者決定基準に基づき提案書類を評価し、落札候補者が選定されました。
宇佐・高田・国東広域事務組合では、選定委員会の選定結果を踏まえ下記のとおり平成29年11月27日付けにて落札者を決定いたしましたので公表します。
記
落札者
グループ名:コスモスグループ
代表企業 :日立造船株式会社 九州支社
構成員 :ニチゾウ九州サービス株式会社
極東開発工業株式会社
極東サービスエンジニアリング株式会社
協力企業 :株式会社熊谷組 九州支店
株式会社菅組
株式会社野村建設
龍南運送株式会社
太平洋セメント株式会社 九州支店
なお、詳細につきましては、下記ファイルのとおりです。
宇佐・高田・国東広域ごみ処理施設整備・運営事業に係る落札者の決定について【PDFファイル】 (89.8KB)
施設主要事項 エネルギー回収型廃棄物処理施設
焼却施設における対象物
○可燃ごみ 構成市から収集した可燃ごみ、直接搬入可燃ごみ
○可燃性残渣 不燃破砕後可燃残渣、可燃性粗大ごみ
○その他 し尿汚泥、災害廃棄物
施設の処理能力
115t/日(57.5t/日×2炉、24時間/日運転)
施設の処理方式
ストーカ式
破砕・選別施設における対象物
○不燃ごみ 構成市から収集した不燃ごみ、直接搬入不燃ごみ
○資源ごみ 缶類(スチール、アルミ)、びん・ガラス類、ペットボトル
○その他 直接搬入粗大ごみ(不燃性)、その他資源ごみ
施設の処理能力
9.4t/日
関連(本ブログ)
・「ごみ処理施設整備・運営事業」契約で3市長が対応を協議(229億円で日立造船落札)/大分2018年02月02日
・豊後高田市長 広域ごみ施設予定価格 「根拠不明」と懸念/大分2017年08月18日
・宇佐・高田・国東ゴミ焼却センター 入札手続きを再開 2カ月かけ落札者選定 広域組合が公告 /大分2017年02月15日
・宇佐・高田・国東 広域ごみ処理施設整備事業に不正入札情報(入札手続き一時停止) 第三委設置/大分2016年10月03日
それにしても、
オリンピックの建設絡みとかでの建設価格の高騰などというのは迷惑千万、、
ゼネコン側からみれば、、笑いが止まらないという事だろう。
23区の目黒清掃工場の建設費も1者入札でバカ高い契約となっている。
すんなり議会は通ったようだが、、
最近の23区清掃工場建替工事の落札結果 【単純トンあたり単価】
大田清掃工場(600t/日) タクマ・東急建設JV 落札決定額:18,630,838,800円(税込)【31,051,398円/t】
練馬清掃工場(500t/日) JFEエンジ・東急建設JV 落札決定額:19,582,500,000円(税込)【39,165,000円/t】
杉並清掃工場(600t/日) 日立造船・奥村組JV 落札決定額:26,355,000,000円(税込)【43,925,000円/t】
光が丘清掃工場(300t/日) タクマ・鴻池JV 落札決定額:33,588,000,000円(税込)【111,960,000円/t】地域の熱供給含む
目黒清掃工場(600t/日) JFEエンジ・清水建設JV 落札決定額:51,470,640,000円(税込) 【85,784,400円/t】←1者入札でほぼ予定価格通り
関連(本ブログ)
・ごみ焼却炉メーカー、談合解消後の陣取り合戦、23区の場合~(その3)2017年06月27日