■ ごみ収集車ケニアへ 福岡市の外郭団体が1台寄贈 [福岡県]
西日本新聞 2017年5月12日
福岡市のごみ収集を手掛ける外郭団体「ふくおか環境財団」は11日、ケニアのキアンブ県が導入するごみの夜間収集に協力するため、収集車1台を引き渡す寄贈式を行った。
財団は国連人間居住計画(ハビタット)福岡本部の依頼で2015年、キアンブ県に職員を2回派遣し、メタンガスの発生を抑える「福岡方式」を採用した埋め立て地の建造などを指導。その際、現地の担当責任者が福岡市の夜間収集を視察し、導入に関心を示したという。
寄贈するのはライト類を完備した4トンのパッカー車で、7年間利用した車両。式は同市中央区那の津の財団本社であり、現地で福岡方式を指導した松藤康司・福岡大教授は「夜間収集が定着すれば、昼間の渋滞に巻き込まれず効率的にごみを集められるようになり、環境改善にも役立つ」と述べた。