■ 浪江・十万山の山林火災 放射性セシウム、3~9倍に上昇 /福島
毎日新聞 2017年5月10日
東京電力福島第1原発事故に伴う帰還困難区域に指定されている浪江町井手の十万山で起きた山林火災で、県は9日、周辺3カ所で8日測定した大気中を浮遊するちりの放射性セシウム137の濃度が前日の約3~9倍に上がったと発表した。
県放射線監視室によると、浪江町井手のやすらぎ荘が1立方メートルあたり3・59ミリベクレルで3・23倍▽双葉町石熊の石熊公民館が同7・63ミリベクレルで8・98倍▽大熊町野上の野上一区地区集会所が同1・35ミリベクレルで3・86倍--。
同室は「健康には問題ない数値。強風により、測定地点の周辺の土ぼこりや焼却灰の舞い上がりの影響も否定できない。詳しい原因を調べる」と説明している。【土江洋範】
福島県
掲載日:2017年5月10日更新
新着情報
〇浪江町井手地区の林野火災について(第10報)【平成29年5月10日】
5月5日より火災現場である十万山近傍3箇所に可搬型モニタリングポストを設置し、連続測定を実施しております。可搬型モニタリングポスト及びサーベイメータによる測定結果は、昨日と比較して変動はありません。
従前より火災現場周辺に設置してあるモニタリングポストでの空間線量率の測定結果については、火災前と比較して大きな変動はありません。
十万山近傍での大気浮遊じん(ダスト)のセシウム137の測定結果は、0.31~1.32 mBq/m3の範囲であり、直近2カ年の発電所周辺環境モニタリング調査結果と比べ、ほぼ同程度の測定値でした。
なお、県が設置しているモニタリングポストで測定している大気浮遊じんの測定値も火災前と比較して変動はありませんでした。
林野火災現場周辺の放射線モニタリングの結果 [PDFファイル/624KB]