グラフは環境省の「蕨平地区仮設焼却施設」「蕨平地区仮設資材化施設」から作成
すがに福島の汚染土壌や焼却灰を高温で昇華(揮発)させると、、、
「副産物」のセシウム濃度6月10日分は42万Bq/Kgに、、
正気の沙汰とは思えない、その後は、20万Bq/Kg、30万Bq/Kgに調整か、、、
セシウムを分離した「生成物」は100Bq/Kg以下にはなるとはいえ、、、
多額の費用をかけてセシウムを分離濃縮させて高濃度の「副産物」をつくり、「生成物」とやらを再利用する必要があるのだろうか?(「生成物」は再生路盤材や盛土材として福島の公共事業で活用検討)
7月末頃までは、処理対象物に関しての公開はなかった気がするが、、、
その後、処理対象物のセシウム濃度や処理量も公表されていた、、よかった!!
専門的なことはわからないが、、処理対象物の公表がなければ、生成物や副産物だけではなにをどうしてどうなったのかわからないので、、、
ところが、、、びっくり、、、
土壌の昇華実証事業では、処理対象物重量よりも、生成物の重量は多くなる、、、
たとえ、1,350°Cの高温熱処理とはいえ、燃えない土壌や焼却灰では減容効果などないのだろうが、、、
「放射性セシウム が分離しやすくなるよう、 処理対象物に 反応促進剤を加えて 処理している」となっているので、その分の重量が増えているのだろうか?焼却灰の溶融処理でも、「塩基度調整剤」を加えてそういう現象があるような気がしたが、、、
それにしても、、、疑問の多い汚染土壌・焼却灰のセシウム昇華 実証事業 である、、
セシウムを分離濃縮して、、、中間貯蔵施設に入れる副産物の重量は少なくなるとはいえ、、、
このようなリスクをかけて事業化する必要があるのか、、、実証事業とはいえ、、、
飯舘村蕨平の可燃性廃棄物減容化事業とは~
飯舘村の可燃性廃棄物に加え、村外 (福島市 、南相馬市 、伊達市、 国見 町、川俣町の周辺5市町)の 農業系廃棄物及び下水汚泥の処理をおこなうもの。仮設焼却炉(処理能力240トン/日)と仮設資材化施設(処理能力10 トン/日)を設置。平成26年3月26日にIHI環境・日揮・熊谷組JVで約414億円で契約している。(仮設資材化施設の受託者は日揮、太平洋セメント、太平洋エンジニアリング、日本下水道事業団、 農業・食品産業技術総合研究機構) 施設は平成28年1月に完成、3年間の運転計画であったが「2年間の契約延長」も検討とか~
「蕨平地区仮設焼却施設」:操業早々に、破砕処理がうまくいかずに4月から焼却ストップして2016年10月から再開予定)9月に運転再開
「蕨平地区仮設資材化施設」と は、、いかにもリサイクル施設のような名称だが、、、日揮による焼却灰や汚染土壌からのセシウム分離の実証事業。「回転式昇華装置(1,350 °Cの高温熱処理で気化=昇華)で、焼却灰及び汚染土壌 に含まれる放射性物質を分離・濃縮し、再生利用可能なレベルまで放射能濃度が低減され工事資材として有効活用することが可能な生成物を得るための新技術の 実証」となっている。
飯舘村蕨平地区における仮設資材化実証事業
飯舘村蕨平地区における仮設資材化実証事業の稼働状況
処理対象物重量よりも、生成物の重量は多くなる~
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※放射性物質濃度は、Cs134とCs137の合計値を示している。
※放射性物質濃度の有効数字は2桁に丸め、最少表示桁は検出下限値の桁までとしている。
※NDとは検出下限値未満であることを示している。
※放射性セシウムが分離しやすくなるよう、処理対象物に反応促進剤を加えて処理している。
※放射性物質濃度が一定値を超えた生成物については、処理対象物とともに再処理を行っている。
●「蕨平地区仮設資材化施設」副産物のセシウム濃度と重量
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●「蕨平地区仮設資材化施設」生成物のセシウム濃度と重量
「生成物」はすべて100Bq/Kg以下になっている。
というか、100Bq/Kgを超えると処理対象物として再度処理するようだ。
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環境省 放射性物質汚染廃棄物処理情報サイト
●飯舘村蕨平地区における仮設資材化実証事業の稼働状況
詳細は~
●飯舘村蕨平地区仮設焼却施設
詳細は~
操業早々に仮設焼却炉は破砕処理がうまくいかずに4月から焼却ストップ
2016年10月から再開予定が、、9月には運転を再開したようだ~
●「蕨平地区仮設焼却施設」1号炉、2号炉の焼却灰セシウム濃度
なんと、、、2号炉の飛灰は 9/26 には、13万Bq/Kgとなっている、、
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ころがところが、、驚くことに、、
1号炉が超おかしい、ほとんど稼働していないようではあるが、欠陥炉なのか?
主灰のセシウム濃度が飛灰より高かったり、ちょっと考えられない状況(まあ素人だから~)
それにしても、主灰が非常に高濃度、炉形式によって主灰への移行が大きい炉もあるのだろうが、
2号炉の不燃物も3月末は1万Bq/Kg、、さすがに破砕がうまくデキズなのだろう、、、
どんな炉なのか調べてみると、、
2号炉は、「不燃物」と「飛灰」の測定結果なので流動床式として、
おそらく1号炉は回転ストーカ式なのだろう、、どちらも120t/日
焼却灰等の放射性物質濃度
「平成27年度分(平成28年3月更新)」←3/22分は主灰が48,000Bq/Kg、飛灰が33,000Bq/Kg。
3/18主灰47,000Bq/Kg、3/20主灰64,000Bq/Kg
●飯舘村蕨平地区仮設焼却炉の処理量は
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とりあず~
飯舘村蕨平地区仮設焼却炉<施設概要>
(飯舘村蕨平地区対策地域内廃棄物等処理業務(減容化処理)から抜粋)
設置場所:福島県相馬郡飯舘村蕨平字蕨平地内
用地面積:約264,000㎡
処理能力:240トン/日(120トン×2炉)
施設の運転は、廃棄物処理施設として福島県の所定の検査を終えた後、12月中旬から開始する予定です。
処理対象物:1.飯館村内で発生した除染廃棄物、家屋解体廃棄物、片付けごみ(約290,000トン)
2.福島市、伊達市、南相馬市、川俣町、国見町で発生した農林業系廃棄物及び下水道汚泥(約70,000トン)
処理見込量:約360,000トン
仮設焼却炉
処理能力:240t/日(120t/日×2炉)
運転方式:24時間連続運転
焼却炉形式:回転ストーカ式、流動床式
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関連(本ブログ)
■飯舘村蕨平地区における仮設資材化実証事業の稼働状況(副産物のセシウム濃度は30万Bq/Kg越も)2016年06月23日
■飯舘村 蕨平の仮設焼却施設、除染廃棄物、村外からも受け入れ(実は、4月から不具合で焼却炉停止中)/福島 2016年05月09日
飯舘村蕨平地区における放射性物質の分離による焼却灰及び汚染土壌の資材化実証調査業務
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環境省(中間貯蔵除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略 検討会
(第 1 回)資料 5 - 1)「除染・減容等技術実証事業の 取組 について」より抜粋
飯舘村蕨平地区における可燃性廃棄物減容化事業について
●仮設焼却施設(処理能力240トン/日)を設置
・飯舘村内で発生する片付けごみ、家屋解体により発生する廃棄物、除染廃棄物のうち可燃性のものを焼却処理します。
・飯舘村外※の農業系廃棄物や下水汚泥も併せて焼却処理します。
●仮設資材化施設(処理能力10トン/日程度)を設置
・焼却灰や土壌からセシウムを分離させ、再生利用可能な資材を生成する実証事業を併せて行います。
・生成物は工事資材として使用することが可能となります。
・分離させたセシウムは、副産物として厳重に保管します。
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環境省「福島県飯舘村蕨平地区における可燃性廃棄物減容化事業」より抜粋 請負者(受託者)
仮設焼却炉:IHI環境エンジニアリング、日揮、熊谷組
仮設資材化施設:日揮、太平洋セメント、太平洋エンジニアリング、日本下水道事業団、農業・食品産業技術総合研究機構
「中間貯蔵除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略 検討会」では、
「技術開発で8000Bq/Kg以下は公共事業で再生利用」などと汚染土壌等の再利用を決めているようだが、、
飯舘村蕨平の仮設資材化施設もその一環の実証事業
関連(本ブログ)
■道路利用8000ベクレル以下=福島汚染土、夏にも実証事業(南相馬市)-環境省2016年06月07日 1
■福島の汚染土壌等、技術開発で8000Bq/Kg以下は公共事業で再生利用=最終処分量は9割減2016年03月30日
■除染の土 “ 再利用 ” 環境省が方針案、除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略検討会を傍聴した~2015年12月21日
■飯舘村 蕨平の仮設焼却炉は11月下旬稼働 & 汚染土壌・焼却灰のセシウム昇華(気化)実証事業/福島2015年11月13日