■ 東大阪ごみ焼却灰問題 運搬業者の入札方式変更へ
毎日放送 2016年11月29日
先月MBSで、東大阪市のごみ焼却灰運搬業務のコストが高く、入札の方式や業務に不可解な点があるとお伝えしましたが、ごみ施設を運営する管理組合は28日、4社中3社が受注するという特殊な入札方式を改める方針を示しました。
「こんなばかな商売あるか!癒着以外に何がある」
28日、東大阪市と大東市のごみを処理する組合で開かれた議会。先月MBSで放送した問題をめぐり紛糾しました。東大阪市のごみ焼却場から最終処分場に運搬される焼却灰の費用は、1トンあたり約3600円とほかの同じ規模の自治体と比べてかなり高くなっています。というもの入札方式が特殊なのです。
最低価格でA社が落札した後に、2番手のB社、3番手のC社に対し、組合側がA社の落札価格で業務してもらえないか「協議」をもちかけ、2社が納得すれば契約するというものです。4社中3社が仕事を得る仕組みで価格が高止まりしているのです。さらに不可解な点が…
「業務を委託されていない業者の駐車場から出ていきました」(大八木友之記者リポート)
入札で4社中4番手となり、唯一業務を委託されなかった業者の駐車場から出たトラックを追跡すると…ごみ焼却場に入り焼却灰の運搬業務を行っていたのです。そして…
「トラックに別の社名のシールを貼りだしました」(大八木友之記者リポート)
焼却場内で委託されている業者のステッカーを貼っていました。焼却灰の運搬業務で再委託や下請けは禁じられていますが、実際には4社で仕事を回しあっている疑いがあるのです。28日の組合議会では、委員から疑惑を追及する声が相次ぎました。
「業者の言いなりの組合行政がおかしい」(東大阪市 河野啓一議員)
「官製談合と言われても不思議でない。異常な実態と言わなければなりません」(東大阪市 内海公仁議員)
組合側は現状の入札は競争性が低く市民から疑念を抱かれているとして、来年から入札方式を改める方針を示しました。
Q.いまの入札はおかしい?
「おかしくはありません」(東大阪市 野田義和市長)
ただ、組合の管理者である野田東大阪市長は「入札は間違ってなかった」として、抜本的な見直しにつながるか疑問が残ります。
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