■ 福島で震度5弱 福島第2、一時冷却設備停止
日本経済新聞-2016年11月22日
22日午前5時59分ごろ、福島県、茨城県、栃木県で震度5弱の地震があった。気象庁によると、地震の規模はマグニチュード(M)は7.4、震源の深さは約25キロメートル。福島県の福島第1原発に新たな異常はない。福島第2原発3号機の使用済み核燃料プールの冷却設備が一時停止したが、午前8時前に運転を再開した。
■ 福島第二原発の冷却一時停止 地震でプール揺れポンプ停止か
NHK-2016年11月22日
今回の地震のあと、福島第二原子力発電所3号機の燃料プールで一時的に冷却が止まったことを受け、東京電力は午前8時半すぎから記者会見を開きました。
この中で、東京電力は午前6時10分ごろ、福島第二原発3号機で、使用済み燃料を冷却するための水をためるタンクの水位が低下したことを示す警報が鳴り、プールに水を送るポンプが一時停止した原因について、「地震でプールの水が揺れて警報が出てポンプが止まったと考えている」と述べ、今後詳しく調べるとしています。
また、今回の地震により、福島第一原発と第二原発で、午前6時38分に1メートルの津波を観測したことを明らかにしました。
この地震大国日本で、、、、
福島第一原発事故の収束もままならないのに、、
いまだに原発重視のエネルギー政策
原発の運転はしていなくと各原発のプールには使用済み核燃料が、
それでも老朽化原発までも運転延長という異常、,,
原発事故を起こした福島第一原発、、
福島第二原発では「 圧力抑制室の内壁に穴 福島第2原発・2号機、深さ3.7ミリ」ということで、、
再稼働には補修が必要ということで東電は原因を調査して補修する方針という~
東電は、福島第二どころか、柏崎刈羽の再稼働も諦めて、、、廃炉作業に専念すべき、
赤旗「「即時原発ゼロ」を増え続ける使用済み核燃料再稼働なら6年で満杯」より転載
【福島原発事故】 核燃料プール 数年で満杯 6割が運転不可に
東京新聞 2012年9月4日
全国の原発五十基のうち約六割の三十三基が、数年間稼働させれば使用済み核燃料プールが満杯になり、動かせなくなることが、各電力会社への取材で分かった。新たに中間貯蔵施設を造るには十年はかかり、使用済み核燃料を再処理しても、核のごみは減らず、再生される混合酸化物燃料(MOX燃料)は使う計画がない。原発の抱える深刻な問題がはっきりした。
本紙は、原発を保有する九つの電力会社と日本原子力発電(原電)に、各原発のプールの空き容量のほか、一年(通常、原発の定期検査の間隔は十三カ月)ごとの核燃料交換の実績値を取材。そのデータから、各プールがあと何年で満杯になるかを計算した。
これまでプールの空き容量は三割強あり、当面は何とかなるとされてきたが、個別に見ると状況はもっと厳しかった。
東京電力の福島第一5、6号機(福島県)や柏崎刈羽6、7号機(新潟県)は既にほぼ満杯。同社と原電は共同出資して青森県むつ市に中間貯蔵施設を建設中だが、まだ完成していない。仮に完成しても、六年ほどでいっぱいになる。
中部電力浜岡3、4号機(静岡県)、関西電力美浜1、2号機、大飯1、2号機、高浜1、2号機(いずれも福井県)などは一~三年分の空き容量しかない。新しい号機のプールは比較的余裕があるものの、ほかの号機の使用済み核燃料を受け入れると五年前後で満杯になってしまう状況だった。
東電と原電以外は、再処理工場(青森県六ケ所村)の貯蔵プールを活用したいところだが、既に97%以上が埋まっている。中間貯蔵施設を新設することも考えられるが、むつ市の事例も計画からほぼ完成まで十二年を要しており、とても各原発の厳しい状況には間に合わない。
十二年分以上の残り容量があるのは、北海道電力泊3号機(北海道)、四国電力伊方3号機(愛媛県)、九州電力川内1号機(鹿児島県)の三基だけだった。
<使用済み核燃料> 原発は定期検査ごとに原子炉内の核燃料をすべて取り出し、4分の1から3分の1程度を交換し、再び炉に戻される。交換作業が問題なく進むよう、使用済み核燃料プールには1炉心分強の空きスペースが必要とされる。使用済み核燃料といっても長期間、放射線と熱を発し続けるため、貯蔵プールでの継続的な冷却が欠かせない。