■ 鴻巣行田北本環境組合の新ごみ処理施設検討委/設置2案を了承
【余熱利用と環境学習機能】
埼玉県鴻巣市、行田市、北本市で構成する鴻巣行田北本環境資源組合(管理者・原口和久鴻巣市長)は18日、鴻巣市の教育支援センターで、第4回新施設建設等検討委員会(原光本委員長)を開いた。建設する新ごみ処理施設の余熱利用施設整備と環境学習機能の設置について審議し、2案とも了承した。22日から環境影響評価調査計画書の縦覧を開始する。事業手法にPFIかDBO(設計・施工・運営)方式を検討しているため、総合評価落札方式を採用して提案を受け付ける。次回開催は2017年1月ごろで、事業方式や処理方式、施設規模などの方針を盛り込んだ専門部会の報告を審議し、まとめる方針だ。
環境学習機能のコンセプトは、「見る、触れる、学ぶ・考える」。具体例として見学・展示スペースやごみクレーン、粉砕器などの模型展示などを提示した。余熱利用施設は地元懇談会などで温水プールや日帰り温泉の必要性が挙げられていた。いずれも具体的内容は構成市民の意見を聞き、まとめる予定だ。地元懇談会は今後、協議会に移行する。
環境影響評価調査計画書では、処理方式が3方式のいずれにも対応できる形とする。縦覧に合わせた説明会は、12月3日から開く。
新ごみ処理施設は熱回収施設(日量約249t)やストックヤード(約1000㎡)などで構成。処理方式は▽焼却方式・灰溶融▽焼却方式・セメント原料化▽ガス化溶融方式--の3方式から選定する。想定整備費は249億円程度。現在、八千代エンジニヤリングが「施設整備基本計画等策定及びPFI導入可能性調査業務」を進めている。
事業者募集は19年度第1四半期(4-6月)の入札公告を予定している。18年度第2四半期(7-9月)までに実施方針を示す。20-22年度に実施設計・工事を進め、23年度の稼働開始を目指す。建設候補地は鴻巣市郷地・安養寺地区の敷地約5.5ha。
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鴻巣行田北本環境組合の新ごみ処理施設検討委/設置2案を了承/埼玉
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