■ 米中部オクラホマでM5相次ぐ 震源ごく浅く 下水処理施設との関連が…?
ハザードラボ 2016年11月7日
日本時間7日午前10時44分ごろ、米国中部オクラホマ州でマグニチュード(M)5の地震が発生した。米地質調査所(USGS)によると、オクラホマ州では近年、M5クラスの地震が相次いでおり、震源の深さが浅いことから、下水処理施設の注水作業が断層に影響を与え、地震を誘発している可能性があると指摘されている。
地震が発生したのは、オクラホマ州オクラホマ市から87キロ北東に離れたクッシングで、震源の深さは5キロ。
USGSによると、オクラホマ州では2011年にM5.7の地震が観測されて以来、地下10キロ未満を震源とするM5クラスの地震が相次いでいる。今年は2月のM5.1に続いて、9月3日にも過去5年間で最大規模のM5.8が発生している。
これまでの調査で、震源地は長さ約14キロの断層上に集中していることが判明している。12キロ離れた場所には下水処理施設の排水処分場があることから、USGSの研究グループは、大量の排水を地下へ注水することで、地震を引き起こす断層活動に影響を及ぼしている可能性があると指摘し、調査を続けている。

