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上伊那広域連合 新ごみ処理施設が起工(神鋼環境ソリューション、流動床式ガス化溶融炉)

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■ 上伊那広域連合 新ごみ処理施設が起工
長野日報 2016年11月2日

上伊那広域連合は1日、新ごみ中間処理施設の建設工事の起工式を伊那市富県桜井の建設予定地で開いた。上伊那8市町村のごみ処理を一本化し、新施設に集約する計画。既に建設地の造成工事や周辺道路工事を進めており、来年1月中旬から本体工事を始める予定だ。2019年3月の稼働開始を目指す。

新施設は地上5階、地下1階建て。延べ床面積は約8900平方メートル。処理方式は流動床式ガス化溶融炉で、1日の処理能力は118トン。ごみ焼却で発生する熱を利用する蒸気タービン発電機を備え、施設の一部電力を賄うほか、余剰電力は売却する。余熱を利用した足湯やマレットゴルフ場なども整備する。

建設工事費は約94億4000万円。工事監理をエイト日本技術開発、施工を神鋼・ヤマウラ特定建設工事共同企業体が請け負った。今回の事業では、設計・建設と運営(15年間)を一体で発注する公設民営の「DBO」方式を採用し、神鋼環境ソリューション(神戸市)を代表企業とするグループが158億9760万円で落札した。

起工式には同連合を構成する上伊那8市町村、国、県、地元、工事関係者など約80人が出席。白鳥孝連合長(伊那市長)はあいさつで「2008年6月に候補地をこの場所として地元桜井区をはじめとする周辺地区の皆さんと協議を重ねてきた。長い検討を経て、起工式を迎えることができた」と述べ、関係者の協力に改めて感謝した。

上伊那のごみ処理については、1998年に一本化することを決定。02年には伊南清掃センター(駒ケ根市)を廃止し、伊那中央清掃センター(伊那市)とクリーンセンターたつの(辰野町)を同連合に移管するとともに、両施設の老朽化に伴い新施設の整備を検討してきた。

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