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Channel: 東京23区のごみ問題を考える
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柏市の清掃工場から排出された焼却灰の放射能量測定結果と焼却灰の保管量&手賀沼一時保管場所

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南部クリーンセンター(ストーカー式焼却炉+溶融設備 250t/日)
北部クリーンセンターでは、草木を分別、草木の焼却を停止することで、放射能濃度が極力あがらないように調整しているようだ。また、南部クリーンセンターも、たまっているごみや草木、焼却灰の保管状況をみて調整しながら焼却のようである。それにしても、“ストーカー式焼却炉+溶融炉”ということで、当然の如くの放射性セシウムは高濃度となってしまう。焼却だけの場合の焼却灰や飛灰の放射能測定結果は公表されていないのでわからないが、これほどまで高濃度であれ、溶融による減容を求めたということなのだろう。それぞれいろんな事情があるのだろうが〜 柏市の溶融飛灰の推移がいろいろ気になりグラフにしてみた。


北部クリーンセンター(流動床式焼却炉 300t/日)
☆柏市「焼却灰の放射能量測定結果」より作成


柏市
南部クリーンセンターで発生した放射性物質を含む焼却灰を千葉県一時保管施設へ搬送しています。
平成25年4月30日までの搬送量および放射能濃度をお知らせいたします。
千葉県一時保管施設への搬送量および放射能濃度(平成25年4月分)



福島原発事故による放射能汚染、
これまで、最終処分場に余裕のない自治体は、焼却灰等の処理・処分を他県の民間事業者に委託していた状況もあり、今回の放射能汚染を巡っては、さまざまな問題がクローズアップされている。行き場のない焼却灰は施設内にたまり続け、やがてそれも限界となってしまう。そして、高濃度に汚染された焼却灰(放射能濃度が8,000Bq/Kg以上)は、“指定廃棄物”とされ、国が責任をもって処理することになったが、その指定廃棄物の最終処分場の選定も、見通しすらたっていないのが現状。そこで千葉県は、最終処分場ができるまで、手賀沼流域下水道手賀沼終末処理場内に“一時保管場所”として柏市、流山市、松戸市の焼却灰の搬入を開始している。

柏市
■柏市のごみ焼却処理の窮状と焼却灰仮保管について
仮保管計画(設置場所案)
○柏市第二清掃工場(南部CC)敷地内
収集車用として確保されている駐車場



5−? 仮保管計画(安全対策)
○ ボックスカルバート(コンクリート造)内に保管
○ 焼却灰は,固形物の状態でビニール袋に封入。
○ 防錆処理済の鋼製のドラム缶に密閉保管。
○ ドラム缶同士をバンドで固定し,転倒を防止
○ ボックスカルバートは最新工法により高い耐震性・密閉性を確保。
○ 空間放射線量の測定,監視
「適正に封じ込められている」こと(安全性)の確認を継続
※柏市「焼却灰の仮保管等に関する説明会資料(平成24年6月10日)」より

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千葉県
■放射性物質を含むごみ焼却灰に係る一時保管場所について
発表日:平成24年6月18日
一時保管場所の設置について
 平成23年8月に、松戸市、柏市、流山市、我孫子市、印西地区環境整備事業組合から緊急要望のあった、放射性物質を含むごみ焼却灰に係る一時保管場所について、平成24年6月18日、手賀沼流域下水道手賀沼終末処理場に設置することを決定しました。
一時保管計画の概要
所在地:印西市発作地先(千葉県手賀沼流域下水道手賀沼終末処理場内)
面積: 約20,000平方メートル
保管可能量:約2,500トン
保管期限:平成26年度末まで
詳細:http://www.pref.chiba.lg.jp/shigen/press/2012/0619ichijihokan.html


●千葉県一時保管施設への搬送量および放射能濃度(平成25年4月分)− 柏市

●千葉県の一時保管施設への焼却灰の搬入について− 松戸市
 《一時保管施設への搬入データ》

●千葉県の一時保管施設への放射性物質を含む焼却灰の搬入について− 流山市
 《一時保管施設へのごみ焼却灰搬入量及び放射性物質濃度》

一方、我孫子市は「到底容認できないと抗議文を」〜
■ 手賀沼終末処理場におけるごみ焼却灰搬入に対する市の対応と一時保管状況
 昨年12月21日から手賀沼流域下水道終末処理場の一時保管施設にごみ焼却灰の搬入が開始されました。
 我孫子市では、この突然の決定・搬入については、到底容認できないことから、抗議文を送るとともに「搬入スケジュールや県と搬入市との協定書の提示」、「搬入及び管理に対する安全対策を含む確約書等の協議」、「千葉県と搬入3市(松戸市・柏市・流山市)、我孫子市、印西市による連絡調整会議の早期開催」の3点を求める要望書を千葉県に提出しました。
http://www.city.abiko.chiba.jp/index.cfm/24,112537,248,1103,html

いかに一時保管施設といえども、最終処分場の目処が立たなければ、、、とおもうと容認し難いのも理解できる。国や県の方針に信頼性がおけない限り、なにをどういっても疑問や不信はついて回る。直接の原発事故の責任も、国の責任もおざなりで、柏市、我孫子市などと、県や市や市民が対立しても、おなじ県民の間でいがみ合っている場合ではないのだけど、、、それでもなおも、お隣茨城県の東海村村議会では、再稼働中止や廃炉などを求める請願はすべて不採択、今もなお、原発輸出や、原発再稼働を虎視眈々と狙っている、電力会社や政治家など、、、、

我孫子市民の抗議行動 ↓↓ 調停を求めたが,千葉県は強制搬入
■手賀沼終末処理場 焼却灰一時保管問題 - YouTube(公開日: 2012/12/24)

印西市
●放射性物質を含む焼却灰等の一時保管場所の県からの提案について(経過)


関連(本ブログ)
■放射性汚染廃棄物の保管限界 5県で最終処分場選定進まず(2013年05月14日)
■焼却灰問題 手賀沼一時保管 連絡会議で県が5市に新施設着工見送りも & 柏市の焼却灰(2013年04月20日)
■汚染灰 一時保管施設満杯ならごみ焼却停止 流山市(2013年01月24日)
■「私の判断で再開」、小坂町長 焼却灰受け入れで説明会/秋田(2012年11月14日)
■焼却灰の一時保管で健康調査へ 千葉(2012年11月12日)
■【千葉】南部CC三たび停止へ 柏市が20日 放射性焼却灰発生で(2012年05月15日)
■流山市 焼却灰の搬出再開 9カ月ぶり 受け入れ先確保(2012年04月26日)
■3月末まで保管可能に テントに袋3段重ねで 流山市の汚染焼却灰(2012年01月18日)
■汚染焼却灰:保管場所満杯で柏の清掃工場 再び停止(2012年01月05)
■県外のごみ焼却施設から排出された焼却灰について〜 第4報 〜 秋田県から各地に返送(2011年12月04日)
■柏市 南部CCを再稼働 滞留ごみ容量超え【千葉】(2011年11月09日)
■ごみ焼却9日に再開 保管中の枝草も処理へ 柏南部クリーンC(2011年11月04日)
■焼却灰 搬出元に返却へ 大館と小坂で一時保管 処分業者が計画(2011年11月22日)
■【放射能汚染】焼却灰 掘り起こしドラム缶に/柏市(2011年10月20日)
■排水から微量セシウム 柏市最終処分場 放流停止、除去装置設置へ(2011年10月04日)
■清掃工場:焼却灰汚染濃度高すぎ…炉休止 千葉・柏市(2011年10月01日)
■小坂町 焼却灰搬入拒否へ 埋め立て問題「松戸市は無責任」(2011年08月02日)
■松戸市の焼却灰、セシウム基準値6倍(4万7400ベクレル)低数値灰混ぜ埋め立てへ /千葉(2011年07月13日)
■柏市 焼却灰等(7万ベクレル超)の放射能量の測定結果及び今後の対応(2011年07月12日)


−−−−参考−−−
柏市
■平成24年度第1回柏市廃棄物処理清掃審議会議事録
1 開催日時
 平成24年5月11日(金曜日)午後2時から同3時まで
(一部抜粋)
5 放射能対策について
 (1) 事務局からの報告
現在の焼却灰及び草木枝葉の保管量等について報告した。

 (2) 質疑応答(・は委員の発言、→は市の発言)
●県が提案している放射性物質を含む焼却灰の仮置き場について現在の状況を教えてほしい。
→まず、これまでの経緯ですが、平成23年8月31日に4市1組合(柏市、松戸市、流山市、我孫子市、印西地区環境整備事業組合)で千葉県知事に仮置き場の設置を要望し、10月末に千葉県から手賀沼流域下水道手賀沼終末処理場で仮置きすることの提案がありました。手賀沼終末処理場は、我孫子市と印西市にまたがって所在しているため、10月末から、千葉県と所在地の我孫子市及び印西市との話し合いが始まりましたが、昨年末に千葉県から地元との調整に時間が掛かりそうである旨の連絡をいただきました。そのまま現在に至っているのですが、最近の状況としましては、4月26日に千葉県が印西市議会に対して説明を行ったと聞いております。一方、我孫子市に対しては、住民や市議会への説明は行われていないと聞いております。いずれにしましても、周辺にお住まいのかたの心情を考えますと、千葉県による説明や、所在地の市議会での話合いにまだ時間が掛かると思われます。

●南部クリーンセンターに設置を計画している焼却灰の仮保管倉庫について教えてほしい。
→焼却灰の仮保管倉庫の設置については、5月13日(日曜日)午後2時から南部クリーンセンターの3階会議室で周辺住民向け説明会を開催します。説明会は、柏市のごみ焼却処理の窮状をお伝えした上で、南部クリーンセンター敷地内にコンクリート製の焼却灰仮保管庫を設置することをお願いする内容を予定しています。周辺住民のかたにとっては、放射性物質を含む焼却灰を保管するということで非常に不安になるかと思いますが、放射線はコンクリートでしっかり遮断するということを説明いたします。説明会の開催については、南部クリーンセンターに隣接している5町会に対し回覧板でお伝えしております。またホームページでも開催をお知らせしているところです。

●焼却灰仮保管倉庫の保管能力はどれくらいか。
→周辺住民のかたは、どれ位の量の焼却灰がどれ位の期間保管されるのか心配されると思います。市としては、最小限の保管をお願いしたいと考えています。現在約1、300本のドラム缶を清掃工場内で保管していますが、今後、柏市第二最終処分場や北部クリーンセンターの敷地内で保管している草木枝葉を焼却したいと思っていますので、約1、500本のドラム缶保管をお願いしたいと考えています。

●先回の審議会で質問した件について回答を聞きたい。南部クリーンセンター(ストーカー式焼却炉+溶融設備)は、北部クリーンセンター(流動床式焼却炉)とは炉の形式が異なり、焼却灰(飛灰)の放射能濃度が高くなると聞いているが、南部クリーンセンターのシステム変更や、設備変更等で放射能濃度を下げることができないか、メーカーの見解を教えてほしい。
→南部クリーンセンターの維持管理を受託している会社に確認したところ、北部クリーンセンターと同じ流動床式焼却炉に変更すれば飛灰の放射能濃度低下が見込めるが、それを行うには、清掃工場建替えに近い改造になってしまい、現実的には難しいとの回答でした。一方で、ごみの放射性物質濃度を分析してみると、屋内から出る生ごみ等については、放射性物質が付着していても数ベクレル/kg程度だということがわかっています。現在、放射性物質が比較的多く付着している草木枝葉の分別収集を行っていますが、若干は生ごみ等に混入しているものと思われます。これらの草木枝葉を完全に分別することができれば、南部クリーンセンターで焼却しても焼却灰の放射能濃度が問題となる数値にはならないと考えています。今後は、現在の柏市のごみ焼却処理の窮状や、草木枝葉の分別の徹底について市民の皆さんに周知し、市民全体で対応しなければならないと考えています。
−−この質問↑↑の意図がわからないのだが、
何も流動床にしなくとも、ストーカーのままでも大丈夫、溶融すること自体が、高濃度にしているのに、なぜか、質問者も、回答者も問題の本質をあえてずらしているとしか思えない。23区においても、江戸川、足立、葛飾清掃工場などの主灰や飛灰をそのまま溶融すれば、おそらく溶融飛灰は数万ベクレル単位になったのではないかとおもう。

柏市で実施している除染について、当初の計画に対してどれだけ進捗しているのか教えてほしい。
→予定通り進んでいます。小学校は、8月末までに全ての小学校の除染を終わらせる計画になっていますが、現在16校実施済みであり、残りは25校です。保育園、公園などはできる限り早く進めたいと思っています。
詳細は:http://www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/080100/p012226.html


環境省よくあるご質問 Q&A 
Q11 広域処理される災害廃棄物についての、安全性の基準値は?
A11 安全に処分できる目安として、8,000ベクレル/kgという値を定めています。
8,000ベクレル/kgは、廃棄物を安全に処分するために法律で定められた目安で、放射性セシウム濃度がこれ以下であれば一般廃棄物と同様の埋立処分ができます。この値はIAEA(国際原子力機関:International Atomic Energy Agency)も認めているもので、埋立処分場で作業する人であっても年間の追加被ばく線量が1ミリシーベルト/年以下になります(1000時間労働を想定)。
廃棄物を燃焼すると放射性セシウムは灰に濃縮されます。この灰が埋立処分できる目安の8,000ベクレル/kgを確実に下回るように、広域処理の対象となる可燃物の受入れに関する目安も定められています。可燃物の受入れに関する目安は、焼却する炉の種類によって放射性物質の濃縮率※が異なるため2種類あり、ストーカ炉で焼却する場合は240ベクレル/kg、流動床炉で焼却する場合は480ベクレル/kgです。この目安を超えなければ、焼却して放射性セシウムが灰に濃縮されても8,000ベクレル/kgを下回るように設定されています。
安全のための目安等は「東日本大震災により生じた災害廃棄物の広域処理に関する方法等(平成24年環境省告示第76号)」(告示:http://kouikishori.env.go.jp/news/pdf/20120622a.pdf)に示されています。
排ガスや排水の放射能濃度の基準については、同一人が0歳児から70歳になるまでの間、当該濃度の放射性物質を含む排気又は排水を摂取したとしても、その人の受ける線量が一般公衆の許容値(年間1mSv)以下となる濃度として設定されています。
詳細:http://kouikishori.env.go.jp/faq/



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