■ 足利市 ゴミ処理新施設 焼却炉3炉から2炉へ 焼却熱活用し発電も
下野新聞 2016年9月27日
【足利】市は26日の市議会全員協議会(全協)で、建て替えを計画している野田町の南部クリーンセンターの施設整備基本構想案を明らかにした。1日当たりのごみの平均処理量が今後減少することが見込まれるため、新施設では1日の処理能力を現在の300トンから170トンとし、焼却炉の数も現在の3炉から2炉に減らす。ごみ処理の過程で発生する熱エネルギーを活用した「ごみ発電」も始める方針。
建設地は、現在の場所に加えて農業研修センターや運動場などがある東側にも敷地を拡張することを検討している。新たにリサイクル施設も建設するため、面積は5・7ヘクタールと現在より4倍ほど広くなる見込み。市によると、農業研修センターの機能も何らかの方法で維持していく方針という。
市は人口減少やごみ削減の取り組み強化により、2024年度の1日当たりのごみ処理量が117トンと、15年度より15%程度減少すると推定。新施設では1日85トン処理できる焼却炉2炉で対応する方針で、処理方式は国内で採用されている10種から最も適した方法を検討する。