大分放送「日田市のバイオマス資源化センターで爆発」より
■日田市のバイオマス資源化センターで爆発
大分放送-2016年8月16日
16日午前9時ごろ、日田市三和にあるバイオマス発電施設で生ゴミなどの堆肥を一時保管している「調整槽」で爆発が起きました。この衝撃で施設の扉や配管 が変形する被害が出ました。当時、周囲に作業員はおらず、けが人もいませんでした。「バイオマス資源化センター」では、生ゴミなどから発生するメタンガス を燃焼させた熱でタービンを回すことで年間200万キロワットを発電しています。市によりますと、当時、調整槽の中で、堆肥を混ぜる水中ミキサーという機 械の配線が切れ、ガスに引火し爆発が起きたとみられています。この水中ミキサーは今年4月以降、1時間ごとに動かす間欠運転から連続運転に変更して可動さ せていたということで、市は原因が確認できるまで関連設備の運転を中止する方針です。
■日田バイオマス発電所 メタンガス爆発
大分合同新聞 2016年8月17日
16日午前9時ごろ、日田市清水町の市バイオマス資源化センターの地下タンクでガス爆発があり、工場内の配管や壁が破損した。爆風でマンホールのふたや段ボールなどが散乱した。けが人はなかった。
市によると、同センターは生ごみや畜産廃棄物で発生するメタンガスを活用した発電施設。2006年から稼働している。
生ごみなど「原料」をためる地下タンクは高さ6メートル、幅5メートル、奥行き12・5メートル。脱臭設備はあるが、ガスの濃度計はなかった。生ごみの沈 殿を防ぐ攪拌(かくはん)機のコードから漏電し、滞留したメタンガスに引火した可能性があるとみて、市はメーカーに調査を依頼している。
梅山武 彦市民環境部長らは会見で「連日の猛暑によってタンク内の温度が上がり、通常よりもガスが発生しやすい環境だったかもしれない」と説明。「タンク付近で電 気機械を使わなければ、爆発の心配はない」と話した。原因を究明するまで当面の間、攪拌機を使えないため、市清掃センターで生ごみを処理する。工場の稼働 に大きな影響はないという。現場近くの障害者支援施設の職員は「『バン』と大きな音が聞こえた。利用者らに被害がなくて良かった」と話した。
日田市 更新日 : 2016年 8月16日
復旧するまでの間、直接持ち込みをしていた人については清掃センターへの持ち込みをお願いします。
なお、家庭から出る生ごみは、今までどおりごみステーションに出してください。
市民の皆様には、大変ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。 バイオマス資源化センター
平成18年4月に本稼働を始めたバイオマス資源化センターは、生ごみや豚糞尿などの有機物をメタン発酵処理し、発生したバイオガス(メタンガス)で発電を行う施設です。平成25年10月より全量売電を開始しました。
また、メタン発酵後の消化液(残りかす)の一部は、加熱殺菌処理し液肥利用するとともに、残りの固形分は堆肥化、汚水は施設内で一次処理後、下水処理場(浄化センター)で最終処理し、河川放流します。
バイオマス資源化センターの概要(PDF:668キロバイト)