■ 古紙持ち去りダメ! 収集車にステッカー、府中市民にPR
東京新聞 2016年6月27日
家庭から資源ごみとして出た古紙の持ち去りをなくすため、府中市とリサイクル関連の三団体が協定を結んだ。古紙持ち去り根絶宣言のステッカーを貼るなどで連携し、無断持ち去りを防ぐ。
市が協定を結んだのは、収集業者の「府中廃棄物処理事業協同組合」、古紙問屋の「関東製紙原料直納商工組合」、調査研究などを行っている「都リサ イクル事業協会」。取り組みの一つとして、黄色地に「STOP! 古紙持ち去り」と書かれたステッカーを作り、ごみ収集車や市のパトロール車計百台に張 る。ステッカーのない車が古紙を持ち去っていた場合、市に通報するよう市民に呼び掛ける。
市によると、家庭から出された新聞などの古紙を市が戸別回収したのは二〇一四年度に八百六十四トンで、リサイクルで六百二十五万円の収入があった。
だが出された古紙の二割ほどにあたる二百十六トンは無断で持ち去られているとみられ、市は被害額を約百五十五万円と推計している。
市ごみ減量推進課の佐々木和哉課長は「行政や関係団体だけで根絶させるのは難しい。市民の協力も得ながら、古紙持ち去り防止に取り組む」と話している。 (萩原誠)