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Channel: 東京23区のごみ問題を考える
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23区 清掃工場の「ごみ性状調査結果(平成27年度)」 ごみ組成 & ごみの重金属等含有量は~

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清掃工場分のみ(破砕ごみ処理施設は含まず)
グラフは、清掃一組「ごみ性状調査結果」より作成



清掃一組ホームページで、平成27年度の「ごみ性状調査結果」が公表された。
それぞれのデータをグラフにしてみた~

東京二十三区清掃一部事務組合 2016年6月13日
ごみの中身(ごみ性状調査結果)

ごみ性状調査の結果を掲載しています。
性状調査とは、ごみの組成等の実態を把握することにより、清掃工場や不燃ごみ処理センターの適正な運営を図るための基礎資料を得るために実施している調査です。

ごみの中身(PDF:144KB)

ごみ性状調査結果

 

平成27年度のごみ組成割合は、
清掃工場に搬入されたごみでは紙類が44.21%で一番多い
そのうち、資源化可能な紙類がどれくらい燃やされたことだろう~
プラスチックの割合は18.2%に増加した~

参考までに、23区の家庭系の可燃ごみの組成割合では、、
生ごみ等が40%前後を占める区が多い。紙類は20%~30%台か、,,

●清掃工場に搬入されたごみ 平成27年度


   平成 27 年度「清掃工場等ごみ性状調査報告書」をもとに作成



●清掃工場別 ごみ性状調査結果(各工場とも年4回調査の平均値)




有明清掃工場は、約4%の管路収集を除けば、すべて事業系の持込みごみ。有明清掃工場は、他工場に比べて紙類が55%と一番多い。

家庭系の区集収ごみが多いか、事業系の持込みごみが多いかで、ごみの性状もかなり変わってくる。こうしてみると、事業系の持込みごみに「紙類」が多いであろう ことがみえてくる。各工場の区収と持込みの割合、平成27年度に関してはまだ事業年報が公表されていないので平成26年度で参考に。例年それほど変化はな いとおもうので、、

破砕ごみ処理施設は、粗大ごみ破砕後の焼却施設。これまでは畳が20パーセント以上 あったが、数年前から、破砕後のごみは、湾岸地域の清掃工場に運び込まれて焼却されている。破砕ごみ処理施設は平成27年度末で休止となった。


●平成26年度の各清掃工場の区収集ごみと持込みごみの割合
(27年度は事業年報がまだ出ていない)

平成26年度も、34%が事業系の持込ごみとなった。

 



●不燃ごみ処理センターに搬入されたごみ 平成27年度

不燃ごみ処理センターに搬入されたごみの組成割合では、
家電製品が23.19%(前年度21.15%)に増加、、、
小型家電等、各区ともピックアップ回収等で力を入れていたが、、
不燃ごみ処理センターに入ってしまえば、不燃ごみ扱いか、、、
堂々と「家電製品が23.19%」、、これは大問題、、、
不燃ごみ処理センターでは、、選別後、「鉄」「アルミ」は回収される



●23区不燃ごみ処理センターに搬入されたごみ組成の推移(%)

「家電製品等」の区分は、平成21年度から、、、


参考までに、、、

●23区 資源回収実績(ピックアップ回収) 区別 (平成26年度)

各区ともがんばっていますね、、、
練馬区が始めた頃は、,,そこまでするかと思ったものだが、、、
拠点回収を増やしても、ごみに出してしまう区民も多い
しかし、,みすみす焼却や埋め立てはしないという取り組み、
区民が出したごみを、区のヤードなどで、資源化可能なものを取り出している、、

足立区の不燃ごみは、23区の共同処理「不燃ごみ処理センター」へ搬入せずに、民間処理施設で資源化される。
江東区も2015年度から、民間処理施設での資源化を実施中。

 
詳細は関連(本ブログ)
23区 平成26年度の資源回収量 --平成26年度清掃事業年報(リサイクル編)--2015年08月28


割合だけでなく、重量で案分すると、、、
23区の清掃工場では、毎年、毎年、年間100万トン以上の紙類が焼却されている。
そのうち、資源化可能な紙類はどのくらいあるのか、、、


家庭ごみは、各区とも、紙類の資源回収(集団回収・行政回収)を実施している、

その一方、23区の清掃工場搬入ごみの34%を占める事業系の持ち込みごみはどうなっているのか、

23区清掃一組の事業系持ち込みごみ「持込承認 廃棄物(受け入れ基準)」には、
「書類、古新聞、古雑誌、シュレッダーくず」なども堂々と受け入れ品目となっている。

産業廃棄物(木くず・紙くず・繊維くず)の「受け入れ基準」には「再生利用できないものに限る」が明記されているが、、

いまどき、全国各地のごみ焼却施設で、事業系ごみの「書類、古新聞、古雑誌、シュレッダーくず」を受け入れている自治体など、珍しい存在、、、
21清掃工場体制の温存のためか、、持ち込み手数料確保のためか、、、、、


23区の清掃工場では、毎年、100万トンを超える紙類を燃やしている!!
平成26年度は122万トンの紙類を焼却した~



まだ平成27年度の清掃工場搬入量などは公表されていない。
(平成27年度のごみ量は、23区収集ごみ量、持込ごみ量を合わせて、約278万トン)
平成27年度の清掃事業年報が公表されたらまた、、

 

 

参考までに~

☆東京都清掃局「東京都清掃事業百年史」のなかでおもしろいデータを見つけた!!
年度によってかなりの変動はあるものの、紙類はやはり多かったのだ、、、草木は年々減少、
そして焼却不適物とされた「プラスチック類・ゴム・皮革等」も、可燃ごみに混入し、その割合は年々増加していく。


※昭和48~52年度はガラス・陶磁器類の値は合算値である。
出典:東京都清掃局ごみ減量総合対策室資料


 

ごみに含まれる重金属類は~

毎年公表される「ごみ性状調査結果(平成27年度)
調査項目は、物理組成(紙類、厨芥、プラスチック類、金属、他)、3成分(水分、可燃分、灰分)、発熱量、重金属含有量等

何もプラスチックに限らず、様々なごみに重金属類が含まれているのがよくわかる。たまたま取り出した「ごみ」に、これほども含まれているのだから。 清掃一組として は出口対策が仕事とはいえ、しかし、多額の費用をかけての重金属類など貴重な調査結果である。調査結果の公表だけではなく、さまざまな環境対策に有効に活用してほしい。しかし、この調査は、乾電 池や蛍光灯類を除くということなので、、乾電 池や蛍光灯類を含む場合はどうなるのかの公表もしてほしいものだ。

23区各区では、拠点回収を実施している区も多いが、「乾電 池や蛍光灯類」は不燃ごみ扱い。それらが可燃ごみに混入することも多いのが実情。(江東区では、願いかなって、やっと2016年10月から「蛍光管・乾電池の回収方法を見直し」で、ごみステーションで他の不燃ごみと分別して回収することになる。拠点回収はこれまでどおり実施。)

今、水銀に関しては法規制ができつつあるが、23区清掃一組は、もっと水銀対策等にも、毅然として立ち向かうべきなのではないか。廃棄物処理の行政として、ごみを焼却する立場であれば、こうも、わが国の、重金属規制 の緩いことにモノ申さなくては。包装材、印刷インキ、プラスチック柔軟剤・添加剤等など、欧米に比べて、化学物質や重金属類の規制は甘いように思える。入 口対策なしでの出口対策には限界がある。おまけに排ガスの重金属規制もないし。(水銀に関しては法規制ができる) 特に、23区の、分別基準、蛍光灯などの水銀含む廃棄物の「不燃ごみ扱い」から、有害ごみや資源物として扱いに変えるなど、清掃工場への搬入阻止となるように、あらゆる対策をしなければ、、、

重金属類は、紙類や厨芥にも含まれているが、
やはり圧倒的にプラスチック類や不燃ごみに多い傾向~

平成25年度、26年度と、ざ~~と比較してみたが、、、それぞれ年度によりかなりの違いが、、、
まあ、、たまたまピックアップしたサンプル次第での結果に云々いうのも、、、、、、


■重金属含有量(乾電池、蛍光灯類を除く)(mg/kg)

《カドミウム》







《鉛》







《ひ素》





《総水銀》







《セレン》

セレンは、平成24年度調査までは、全ての工場で不検出だったが、、、
平成25年度以降は検出、平成27年度ではかなり検出が増えてきている~
不燃ごみやプラスチックのなにに多く含まれているのか、、、
「環境測定結果」の主灰や飛灰の重金属含有試験でも、セレンは確実に不検出から検出になっている~

セレン(wikipedia) セレン(英: selenium)は原子番号34の元素。元素記号は Se。カルコゲン元素の一つ。セレニウムとも呼ばれる。 用途:金属セレンは、半導体性、光伝導性がある。これを利用してコピー機の感光ドラムに用いられる。またセレンは整流器(セレン整流器)に使われたり、光起電効果によりカメラの露出計やガラスの着色剤[4]、脱色剤に使われる。毒性がある為、現在は使用が制限され多くの用途において代替物質が使用されている。









《亜鉛》







《総クロム》







《リチウム》

電池を除くでもこんなにリチウムが~

リチウム(.wikipedia) リチウム(新ラテン語: lithium[1]、英: lithium [ˈlɪθiəm])は原子番号 3、原子量 6.941 の元素である。元素記号は Li。  用途:2011年におけるリチウムの用途は陶器やガラスなどの窯業用途が最も多く、リチウムの全消費量の29%を占めている。リチウムイオン二次電池などのバッテリー用途でのリチウムの消費量は全体の27%であり、携帯用電子機器や自動車用バッテリーなどの需要拡大に伴いこの用途での消費量は増加傾向にある。窯業、バッテリー用に続く用途として、自動車などに使われる耐熱・耐圧グリース用途、鋼を連続鋳造する際の融剤としての用途、空調用途、合成ゴムの重合触媒など用途が挙げられる[83]。リチウム鉱石はアルミナ、シリカとの化合物なので、すりつぶして窯業材料に用いられる。塩湖かん水から分離された水酸化リチウムは電池に用いられる。







破砕ごみ処理施設は粗大ごみの破砕後の焼却施設、
平成27年度の重金属含有量はカドミウム、鉛、ひ素、総水銀、セレン、亜鉛、総クロム、リチウムと、軒並み高濃度の含有。破砕ごみ処理施設は2015年度で処理を終了。今年度から休止となったので、これらの破砕ごみは、湾岸地域の清掃工場で焼却となる、、、環境対策追っつくか、、、


《破砕ごみ処理施設》 平成27年度


《破砕ごみ処理施設》 平成26年度

 

《破砕ごみ処理施設》 平成25年度

 

とりあえず気の付いたことをメモしておいた~
昨日は、gooブログメンテナンスということで、午前中はブログが使えず、、、
午後に更新しようと試みたものの、、繰り返しのエラー発生で、書いたものが消えてしまったり、、、
ということで、昨日は途中で諦めて、やっと今日更新、、、



 

 


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