■ 避難所の生活ゴミの処理 一部を福岡市で受け入れへ
NHK 2016年4月21日
環境省は、熊本市の避難所から出る生ゴミなど生活ゴミの処理の一部を、福岡市で受け入れることを明らかにしました。
熊本市では一連の地震で「東部クリーンセンター」の焼却炉が壊れて復旧のめどがたっておらず、このため生ゴミなどの生活ゴミが仮置き場などに山積みとなり、衛生状態の悪化が懸念されています。
こ れについて環境省が調整を進め、20日、井上副大臣が会見し、熊本市の避難所から出た生活ゴミの処理の一部を福岡市で受け入れることを明らかにしました。 21日以降、仮置き場などに一定の量がまとまりしだい、大型トラックで福岡市の処理施設に運ばれることになっています。
環境省は、月内にも倒壊住宅から出るがれきを仮置き場に搬入する作業が本格化するとしていて、熊本県内で処理できない場合には隣接する大分県や福岡県で受け入れができないか、協議を行うことにしています。
井上副大臣は「仮置き場への搬入が本格化した段階で廃棄物の発生量を調査し、地元で処理が難しければ広域的な処理を考えなければならない」と話しています。
■ 災害ごみ分別して 集積所持ち込みで呼び掛け
熊本日日新聞 2016年4月21日
熊本地震の被害が集中した益城町や南阿蘇村など23市町村で20日現在、災害廃棄物を受け入れる仮設の集積所が設けられている。県や市町村は「生ごみを混ぜると異臭の原因になる」などとして、持ち込む廃棄物の分別を呼び掛けている。
受け入れ対象は、主に木くずやコンクリートがら、畳、マットレスなど。通常は専門業者への回収依頼が必要な廃家電を受け入れる自治体もある。
益城町が集積所にしている旧益城中央小跡地では、「可燃」「不燃」「瓦やブロック」の3分別。生ごみや農薬などの危険物を分けるよう呼び掛けている。ただ、分別を手伝う職員の数が足りず、生ごみなどが一緒に捨てられるケースが後を絶たないという。
熊本市は、ごみステーションで災害廃棄物を回収。可燃と不燃の2分別だが、「生ごみなど災害とは別の廃棄物は、いつもの有料回収の袋で出してほしい」と分別に協力を求めている。
(並松昭光)
●熊本地震被災地へゴミ収集支援チーム(広島県) - 日テレNEWS24
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