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福島第一原発 汚染防護服などの試験焼却処分開始へ

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東京電力 PDF File l160125_08-j.pdf 49頁~56頁が ↓↓
資料2A-2「福島第一原子力発電所 雑固体廃棄物焼却設備設置工事の進捗状況及び ホット試験の実施について」より転載


 福島第一原発 汚染防護服などの試験焼却処分開始へ
NHK 2016年2月10日
東京電力福島第一原子力発電所では、この5年近くの廃炉作業で出た使い捨ての防護服などが大量にたまり、大きな課題となっています。こうした廃棄物を焼却処分する施設が完成し、10日から実際に汚染された衣類を燃やす試験運転が始まります。
福島第一原発では現在も1日当たり7000人の作業員が廃炉作業に携わっていて、使い捨ての防護服などの衣類やシート、木材といった廃棄物の量は、去年12月末の時点で6万6000立方メートルと、25メートルプールにして100杯分を超えています。
今回完成した施設は、こうした廃棄物を焼いて灰にすることで体積を10分の1にするもので、10日から実際に汚染した衣類を燃やす試験運転を始める予定です。
東京電力によりますと、この施設では、防護服のほか、手袋やマスク、ヘルメットなど1日最大でおよそ14トンの廃棄物を24時間連続で処分できるとしています。
一方、灰にすることで放射性物質の濃度が上がってしまうことから、東京電力は、灰を密閉したドラム缶に詰め、放射線を遮る頑丈な建物で保管することにしています。
また、排気筒には放射性物質を取り除くフィルターがつけられていて、東京電力は、今月18日までとしている試験運転の期間中、排気ガスに含まれる放射性物質の濃度などを確認したうえで、問題がなければ今年度中に本格的な運用を始める計画です。

 

福島第一原子力発電所 雑固体廃棄物焼却設備設置工事の進捗状況及びホット試験の実施について
抜粋

2. 雑固体廃棄物焼却設備設置工事の進捗状況(コールド試験結果)
●日程 2015年11月25日 ~ 2016年 1月22日
●内容: 汚染のない模擬廃棄物 を焼却処理し,設備全体の機能,性能の確認を実施。
●焼却対象物( 汚染のない模擬廃棄物 ) 焼却物の材料であるポリエチレンシート, 綿シート,段ボール,木材,天然ゴムシート等
系統除染係数については,コールド試験前に試験を実施し,バグフィルタは 10 以上,排ガスフィルタは 10 5 以上であることを確認した。
●改善事項
・廃棄物を投入口まで搬送する廃棄物傾斜コンベアの一部の部品について、強度を向上させる必要性が 確認されたことから、構造等の見直しを行い、取替を実施。
・廃棄物供給設備について、制御シーケンス及びセンサー位置の適正化を実施。 等

3.ホット試験 の実施
●日程:2016年2月上旬 ~ 2 月末
●内容:福島第一原子力発電所構内に保管されている 実廃棄物 を焼却処理し,設備全体の機 能,性能の確認を実施する。
●確認事項
・系統の負圧維持の確認
・各運転モードの確認
・環境(室温等)の確認
・廃棄物及び焼却灰,ダストの閉じ込め機能の確認
・焼却性能 ( 300kg/h × 2系統) の確認 及び各種パラメータの確認
・廃棄物及び灰等の搬送状況の確認 等
・ 灰ドラム缶の表面線量率の確認
・ 各エリアの空間線量率の確認
・ 排ガス及び焼却灰に含まれる放射性物質濃度 の確認
●焼却対象物( 実廃棄物 )
タイベック,下着類,布帽子,綿手袋,ゴム手袋,靴下, ヘルメット,マスク,靴等


東電の資料には、コールド試験結果もでていて改善事項も書かれているが、、、
この焼却炉の試運転が始まる前にも、いろんな前仕事があったようだ、、、

公益社団法人福島原発行動隊の第48回SVCF院内集会
の様子がユーチューブで公開されているのだが
その中で、昨年まで福島第一原発の構?内で作業をされていた方の話があって、
原発構内で、可燃物等の分別回収業務も行ったそうだ。また、リサイズ作業というのがあって、焼却炉ができて、焼却する段になって、焼却炉の口が小さすぎて、固めて保管していたタイベックなどの保護衣が入らないことに気がついたとか、、、それで、その固まった保護衣をほぐして20リッターの袋に入れ替えるという作業を延々と行ったそうだ。なんというか、後先考えずに保管のために圧縮していたのだろうが、、、結果的には、二度手間というか、余計な被爆を労働者にさせることになってしまった。

福島第一原発の雑固体廃棄物焼却設備
今日から汚染された廃棄物での試運転が始まるの焼却炉はロータリーキルン式 300Kg/h×2系統(24h/日稼働)
今後、伐採木・瓦礫類中の可燃物(木材・梱包材・紙等)の焼却にキルンストーカ式 95t/日(24h運転)を増設する計画もある。

特定原子力施設放射性廃棄物規制検討会(第1回)資料3-3
●今後設置する減容・焼却処理設備と保管施設について2015年12月4日東京電力株式会社

 

関連(本ブログ)
東電、福島第1原発の廃棄物3月までに焼却開始へ、防護服や伐採木処理 2019年には焼却施設の増設も予定/福島 2016年02月02日
福島第一の雑固体廃棄物焼却施設増設(キルンストーカ式)、放射性廃棄物長期保管手法探る-規制委検討会 2015年12月07日
東京電力 福島第一原発構内の雑固体廃棄物焼却施設が完成、きょうから試験運転開始 2015年11月25日
特定原子力施設監視・評価検討会 (第19回) 「雑固体廃棄物焼却設備の概要について」東京電力資料 2014年04月01日





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