Tウオッチ連続講座、最終回の第5回目に参加した~
中下裕子さんのお話は、何度か聞いたことあるが、、
ほんとうに、ものごとはっきり、わかりやすく、声を大にしてというか、
感情豊かに、歯に衣着せぬ語りで、聞いていてすっきりする。
歴史に学ぶ、くらしの安全講座Ⅰ
歴史は未来の道標!くらしの安全と安心とは
第5回 いのちとくらしの安全のための選択-農薬被害の歴史と環境ホルモン最新情報から-
日時 2016年1月30日(土) 14:00~16:30
場所 全水道会館5階 中会議室
講師 中下裕子さん 弁護士/ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議事務局長
●特別報告 家庭の中の有害物アンケート調査報告 明治大学教授寺田良一氏
第Ⅰ期・第5回目は、殺虫剤、殺菌剤、除草剤など農業生産やくらしの各局面で多用されてきた“農薬”の被害の歴史をひも ときながら、新たな脅威となっている環境ホルモン様化学物質(内分泌かく乱物質)の最新情報にせまります。講師はダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議 事務局長で、弁護士の中下裕子氏に農薬被害、とくに近年のネオニコチノイド農薬の危険性と、新たな環境ホルモン物質についてお話しいただき、くらしの安全 のための選択について話し合います。あわせて、Tウオッチで9月から、せっけん運動ネットワークの協力を得て実施してきた「家庭の中の有害化学物質含有製 品アンケート」調査の中間報告を行い、くらしの中に入り込んでいる有害化学物質の削減に向けた活動について意見交換したいと考えています。
「ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議」とは、から始まって、
沈黙の春、海外の動き、、日本では、立川涼教授(愛媛大)の都市ごみ焼却灰からのダイオキシン確認から始まって、その後、長い期間を経てやっと特別措置法の制定、当時環境庁の環境ホルモンの取組(疑われる化学物質のリスト)、そして、日本では、いつの間にか、「環境ホルモンから騒ぎ」として終わったかのようなことにされてしまったが、、、一方、世界では、着々と研究は進められていること。2013年には、WHO/UNEP「内分泌かく乱物質の科学の現状2012年版」刊行、EUの取組は現在も継続している。(産業界との攻防もあり)、、環境ホルモン、子どもの脳の発達、胎児期の曝露のことなど、
そして農薬の問題、農薬は、環境ホルモン作用、神経毒性を持つものが多い、
家庭系殺虫剤やガーデニング用農薬のこと
ネオニコチノイド農薬のことも詳しく、、香料や柔軟剤、かおりの害のことも、、
ネオニコチノイド農薬のこと、、グリンピースのメールマガジンでもいろんな情報が送られてくるので、
問題であることは認識していたが、あれこれ詳しく聞いた。かなり深刻な状況、有機リン系の代替えとなっている、
(当日資料から抜粋)
危険な農薬の変遷
有機塩素系(DDT、BHCなど)→有機リン系(フェニトロチオン、マラソン、パラチオンなど)→ネオニコチノイド系(イミダクロプリド、アセタミプリド、ジノテフランなど)
有機塩素系(DDT、BHCなど)→カーバメート系(カルバリル、フェノブカルプなど)
有機塩素系(DDT、BHCなど)→ピレストロイド系(ピレトリン、ペルメトリンなど)
危険な農薬 ネオニコチノイド
・ミツバチの大量死・大量失踪の主要原因物質
・中毒患者の出現(心臓・脈の異常、バランス感覚低下、集中力・記憶力の低下、筋力低下など)
・神経毒性・胎児発達毒性
ネオニコチノイド農薬
・2000年頃から国内で使用、
・水溶性、浸透性 → 根から吸収され、洗っても落ちない
・残留性、蓄積性 → 環境中や植物・動物の体内に蓄積する
・ニコチン同様の毒性を持つ → 脳,自律神経、筋肉、心臓、胃腸、目、肺、皮膚に作用する
ネオニコチノイド、森林への空中散布、
身近でも小バエとり、ごきぶりキャップ、ありの巣ころり、いろんなものに使われている。
参考
環境ホルモン対策国民会議発行の書籍やブックレット
●新農薬ネオニコチノイドが脅かす ミツバチ・生態系・人間 2012年11月(最新)
●環境ホルモンパンフレット「環境ホルモン最新事情ー赤ちゃんが危ないー」が発行されました。
●「安全なの?低線量被ばく -放射線の被ばくを避けるために―」 2013年 定価850円+送料
●「新版 知らずに使っていませんか?-家庭用品の有害物質-」 2012年 定価850円+送料
●「化学物質過敏症 -治療・研究の最前線―」 2010年 定価850円+送料
●『医療廃棄物の非焼却処理技術』翻訳版
「家庭の中の有害物アンケート調査報告」明治大学教授寺田良一氏
まだ集計の途中のようで、、報告は後日になるのだろう、、
家庭の中の有害物の認識、それらが家庭の中にどれくらいあるのか、また廃棄方法なども尋ねていて、、
水銀体温計などの質問もあり、かなり家庭に眠っているという状況の結果が出そう。