■ 三菱重工、米SCE原発蒸気発生器故障の損害賠償額が75億ドルで確定
日刊工業新聞 2015年10月27日
三菱重工業は26日、米国サザンカリフォルニアエジソン(SCE)サンオノフレ原子力発電所で発生した蒸気発生 器の故障をめぐり、SCEなどから請求される損害賠償額が75億7000万ドル(約9080億円)で確定したと発表した。三菱重工は早ければ16年内、遅 くとも17年前半までには裁定が下るとみている。 三菱重工製蒸気発生器の故障をめぐり、原発が廃炉になったことを受け、SCEら申立人4社が仲裁機関の国際商業会議所に、正式請求の根拠となる証拠書類を提出していた。
三菱重工は7月28日に「交渉の経緯、契約履行の事実を正確に反映していない不適切な内容であり、根拠のないもの。本件契約上の当社の責任上限は約1億3700万ドルであり、代替燃料コストを含め間接損害は排除されている」などの見解を発表した。
請求される損害賠償額が確定したが、引き続き「今般確定した請求額は、あくまでSCEらが当社に対して主張する損害賠償の請求額であり、当社が支払うべき損害賠償額が確定したものではない」と主張している。
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