■ 低濃度PCB汚染物の変圧器を紛失 伊賀市四十九町の工場で
YOU編集部 2015年10月21日
三重県伊賀地域防災総合事務所は10月21日、顔料を製造販売する「森下弁柄工業」(伊賀市 四十九町)が工場敷地内で保管してあった変圧器1台を誤って金属くずとして処分したと発表した。県では低濃度の有害化学物質PCB(ポリ塩化ビフェニル) を含む絶縁油は抜いた後で、処分先の調査で変圧器が電気炉で溶解された可能性が高いことから、PCBによる周辺環境への影響はないとみている。
県の発表によると、紛失の届け出があったのは今月21日。判明したのは約3か月前の6月18日で、同社が処分を委託するため保管場所を確認した際に気付いた。
絶縁油を抜き取ったこの変圧器は低濃度PCB汚染物として無害化処理認定施設などで処理しなければならないが、同社の従業員が昨年5月に工場内の金属くず を一斉処分する時に、同じ場所に保管していたPCBを含まない廃電気機器と取り違え処分したという。抜き取った絶縁油は工場内で保管されている。
県は同社に対し、低濃度PCB廃油の適正保管と、速やかな処理委託をするよう指導した。