■枚方市、京田辺市との可焼ごみ広域処理施設 今年度末に施設整備基本計画策定
日刊建産速報社-2015年9月16日
枚方市は、京田辺市と可焼ごみ広域処理施設の整備に向けて、事業手法の検討を管理運営面を踏まえ、民間活力の活用などを含めて検討していく。23年度の稼働をめざして、15年度末に施設整備基本計画を策定する。
「新ごみ処理施設整備に係る事業手法調査等業務」をエックス都市研究所が事業手法の検討等を行う。枚方市と京田辺市は、新ごみ処理施設の共同建設に向けて 連絡協議会を7月に設置し、広域処理化に向け、施設の建設・運営組織(実施団体)の検討や事業手法・費用負担割合などを協議していく。事業実施主体は16 年度早期の設置をめざしている。「新ごみ処理施設整備基本計画策定業務」は日建技術コンサルタントが担当。新ごみ処理施設の整備のため規模及び処理方式等 の基本的事項をとりまとめたごみ処理施設整備基本計画を策定する。
枚方市は、東部清掃工場(尊延寺)と穂谷川清掃工場第3プラント(田口5)の 2所体制で、焼却処理を行っている。粗大ごみ処理施設については、穂谷川清掃工場の旧施設が老朽化に伴い、東部清掃工場敷地内に代替の新施設を建設し、 13年度から稼働している。穂谷川清掃工場第3プラント(処理能力200t/日×1基、全連続燃焼式機械炉)の各設備で老朽化が進行していることから新焼 却施設の建設について検討していた。可燃ごみ処理施設の老朽化に伴う建て替え時期を迎える京田辺市から、14年1月に「可燃ごみの広域処理の可能性」につ いて協議の申し入れがあり、14年12月にごみの広域処理にかかる焼却施設の共同建設などの基本事項に合意した。
両市は、それぞれ老朽化した穂 谷川清掃工場第3プラントと甘南備園の焼却施設を更新する必要があり、それぞれ「ごみ処理施設整備基本構想」を策定した。広域処理を行う新ごみ処理施設の 計画地は京田辺市田辺ボケ谷の面積3万5000㎡(概算)。また、新施設を更新する場合の次期後継施設は枚方市東部清掃工場用地に建設する。
新処理施設の整備スケジュール案は、15年度に施設整備基本計画を策定するほか、事業手法の検討調査を行う。16~18年度に環境影響等の手続き、19年度に建設工事に着手し、23年度の稼働をめざす。