■京都の産廃処理会社でスト、ごみ収集停止 退職金など収拾つかず
京都新聞 2015年9月11日
京都市山科区の廃棄物処理会社で従業員が退職金支払いなどを求めてストライキを起こし、ごみの収集業務を停止したことが10日分かった。市は、別の業者に収集を依頼するなど対策を進めているが、市内の飲食店やマンションのごみの一部が収集できていない。
市などによると、同社は廃棄物処理法違反の罪で罰金刑を受けた。市は9月中旬にも一般廃棄物収集運搬業の許可を取り消す方針。
許可が取り消される見通しとなり、多くの従業員が事業存続が難しいとみて、退職金支払いや再就職支援を会社に求めたが結果的に不調に終わった。このため従 業員23人のうち廃棄物収集車の運転手ら16人が労働組合きょうとユニオン(南区)に加入し、7日からストライキを始めた。ストライキ中の従業員による と、ごみの収集先は市内約1300カ所に上り、10日までに収集の遅れなどに関する苦情の電話が約400件あったという。
市はストライキ発生直後から、京都環境事業協同組合(南区)に対応を要請し、大半のごみを収集しているが、一部のマンションなどでごみが残っている。市は「収集場所が多いため影響は大きい。収集の引き継ぎの指導に努める」(廃棄物指導課)としている。
【 2015年09月11日 08時43分 】